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25 November

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03 April

前も書いたかもしれないけど、バイリンガル子育ての一番の難関は、母国語じゃない言葉で詩を読むことだと思う。

 
詩に比べたら、税務関係の書類なんて、イージーピージージャパニージーってなもんである。


だいぶ本が読めるようになって、本が好きになってきたチーさんだったのに、今月の課題図書がよりにもよって、ガブリエラミストラルの詩集のため、二人でうなりながら読んでみているのだけど、1ページを理解するのに30分以上かかってしまい、意気消沈して、気が萎えていく一方。
これではまた活字嫌いに戻ってしまう。。。

 
昨日も、じゃあママがこのページを最初に読んでみよう、と言って読み始めた詩がパイナップルの詩だったのだけど、

まず最初から

 
「恐れずに近づこう、剣を持ったパイナップルに
畑で生きていけるように、お母さんは武器を持たせたのだ」(結構適当な訳)
 
みたいな感じで始まるのだけど、そのあといきなり
 
「ナイフがなる アマゾンの首を落とし
一把の短剣の力を失う」
 
。。。はああ???

とクイズか秘密の呪文みたいな言葉が続く。

 
このアマゾンが、EL Amazonas(アマゾン河)じゃなくて、小文字の la amazona (アマゾネス、女傑、つまりパイナップル)のことだとわかるまでに10分以上はかかるのだけど、まず、チーさんの、これはアマゾンジャングルの環境破壊の話だよね、一把の短剣というのは、パイナップルの木のことでしょ?みたいな話から始まり、結局はパイナップルの頭の上の部分のとんがり?のことなんだ、ということに行きつくまでに、またかなりの時間がかかり。。。

 
こんな比喩が次々に続くのだけど、その比喩が日本と例える物が違うのでやたら理解するのに時間がかかる。

 
さらには

 
「金のタフタのスカート
サバの女王の伸びた垂」

 
サバの女王って誰?サバ。。。鯖???

 
サバ。。。これがシバの女王のことだというのは、まあなんとなく、わかっても、シバの女王って誰だっけ?ソロモン王?誰ですか??。。。というGoogle wikipediaのメイキュウにはまっていく。このあたりになると、もう、本を読んでる時間よりグーグルを読んでる時間のほうが長い。

 
サバの女王はソロモン王に関係ある人で、聖書に出てくる有名人物らしいのだけど、そもそも聖書読みなれてないと、この比喩が全くピンともスントも来ない。
ましてや子供に説明するほど自分がわかってない。


この人が出てきたら、どういう気分になればいいのだろうか。
怖いのだろうか。キラキラしてるのだろうか。
普通のチリ人の親はこのサバの女王が出てきたらどんなコードを読み取るのだろうか。
全く絵が浮かんでこないから詩を読んでもピントが全く合わない。。。
 
聖徳太子の烏帽子、とか言われたらピントくるんだけど。。。

結局詩というのはいろんなコードがちりばめられた短い文章でできた絵みたいなものを見ることだと思うのだけど、そのコードというのは割と子供時代のわらべ歌や、母親から受け継がれるようなものなんかと関係があるものなんではないかと思う。原体験っていうやつである。
それは私に100%かけているものなわけで。当然娘にもないわけで。
 
ああやっぱり、最低でも聖書は読まないとだめなんだろうな。厳しいねえ。

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04 March

教科書

毎年この時期になると、もしかして文句を言っているかもしれないけれど、

この国はとにかく本が高い。
そしてその本の中でも教科書がずば抜けて高い。
どれくらい高いかというと、国語の教本が一冊6000円くらいする。
国語算数理科社会、それから英語を足したら3万円は超える。
それから毎年、推薦図書っていうのを10冊くらいリストで渡される。各本それぞれ1冊2000円くらいなので、新品で買ったら、新学期を迎えるために本代だけで5万円は超える勢いだ。

この本の値段には腑に落ちないことが他にもあって、私学はそれだけ払うのに、公立はただで配布されるらしい。
公立がただの分、印刷されたすべてのコピーを私学に割らせて乗っけてるのではないか、。という疑念さえ生まれる価格設定である。
おまけにジュンボというスーパーでセンコスッドカードで買うと10%引きとか、教科書のくせにスーパーで売っているのもなんだかなあである。

そりゃあ私学に通っている人は、つまり富裕層であるということなんだろうけれども、それにしても高すぎると思う。
それに輪をかけて、そもそも教科書を隅から隅まで使った年が今まで一年たりともない。
うちの娘が出来が悪いせいなのかもしれないけど、年度末に教科書を見てみると、書き込みがあるところなんて、35%くらいで、残りは使ったのかもしれないけど、まっさらである。


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18 July

バイリンガル子育ての難しさ

最近とんとブログを書いていなかったのですが、、ここのところバイリンガル子育ての難しさに直面しておりまして、その愚痴というか、この壁を記録しておこうと思います。

ここまでの我が家のバイリンガル子育ての歴史、ですが

1歳の時にチリ入り
2歳から現地保育園でスペイン語漬け (ちょっと話し始めていた日本語が止まる)
話し始めはスペイン語、その後混ざって日本語
3歳くらいでは 私が日本語で話すとスペイン語で返事という感じ
幼稚園、学校はスペイン語と英語の授業がある普通のチリの学校(割と進学校)
6歳になって小学校1年の日本の教科書をもらうに合わせて日本語の勉強開始
ただし、学校の後はほとんど遊びか新体操クラブに通っているので日本語の勉強は1日できても30分以下
小学1年で2週間、2年で4週間日本の小学校に行かせる>ぐいぐい日本語が伸びる

現在:小学三年生。私と話すときは頼めば日本語。独り言はスペイン語。ちびまるこちゃんやのテレビが好き。日本語の漢字は2年生の漢字まではなんとか書ける。読むこともできるが、やる気ぜろ。おばあちゃんにWhatsappでメッセージを送ったりすることはできる。スマイルゼミの3年生を受講中(でも漢検講座は見て見ぬふり)

というところなんですが

最近の問題は日本語ではなく。。。

スペイン語のレベルの方なんです。。。。

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09 November

白鳥の湖 El lago de los cisnes

今日は娘の新体操について。

娘は4歳の時から新体操クラブに通っています。
新体操をやっている、しかも今年は週4日、1日3時間練習していると言うと、なんだかものすごく高い世界を目指している親子みたいに思われることがあります。オリンピック目指してるの?とか体操選手になるの?とか。娘の学校は進学校なので、毎日ピアノ、フランス語、テニスのクラセを子供にとらせている学校のママ友にすら、週4日3時間はやらせ過ぎと言われる時もあります。
たぶん口に出さないまでも、娘が可哀そう的、大丈夫?的な雰囲気を醸し出される時もあります。


でも、実際は全くそんな感じではないので、今日はその辺を書いてみたいと思います。。。



新体操っていうと日本だと素敵なクラブで、素敵な体育館の暖房効いた設備の、割とお高めのイメージあるかもしれませんが、娘のクラブは地元ラレイナのぼっろいふきっさらしの暖房もなんもない、雨が降ったら雨漏りがするので下に缶を置き、冬は極寒の体育館(といっても下はコンクリ打ちっぱなし、その上に毎回絨毯の薄いようなのを敷く)を借りて練習している、でも一応私営のクラブです。


私がそこに娘を連れて行ったのは、4歳の秋のこと。
とにかく娘は1歳から公園に毎日連れて行っており、幼稚園の前や後にも公園で走り回らないと気がすまないほど力の有り余っている子だったので、4歳にもなると何かスポーツをやらせねば母の体力が持たないと、その体育館の隣にあるテニスコートでやっている、テニスクラブに連れて行ったのが最初でした。

なのですが、そのテニスクラブは6歳からしか受け付けないと言われ、
じゃあとついでに見たその新体操はどうか?体験入部をさせたところ、すっかりやる気になり。

母としては、6歳になったらテニスに入れてもいいし、それまでのエネルギーの発散に、、と入れたのが最初の年でした。
(なぜテニスにしたかったかと言えば、パパがテニスが大好きで、親子ペアでテニスするのを応援するっていうのが、なんとなく母の夢だったからです。)


でもあっという間に、夢中になりました。


厳密に言うと、最初の1年目は、週2回、月に4回でしたが、3か月に1回くらいは行きたがらない日もありました。
先生がいつも怒っているからと、不満を言っている時もありました。

なので、母としては

・1か月に3回以上ズル休みしたらやめさせる
・嫌ならやめていい。他のクラスも試してみればいい

と言っていました。


ところが、その後ダンス(マイケルジャクソンが好きだというので)、カポエラ、バレエ、テッコンドー、サッカー、水泳、乗馬、ローラーブレード、サーカスと体操をあわせたようなもの、などなど一通り、こどものスポーツクラスとしてこの辺で出来そうなのは全て体験させてみたのですが、やっぱり新体操から興味がうつることがありませんでした。

そして5歳で初めてソロデビューし、数百人の観客の前で踊って喝采を受けてからは、新体操は彼女の生活の一部になりました。


それから約3年。毎年1日ずつ練習が増えて、6歳の時に選抜メンバー(対外試合に出ることを前提として、スポーツとして練習する子達。試合に出ないで1年に一回発表会だけのエスクエラの子は練習は週2回)に選ばれ、いつの間にか練習が週4日になりました。

練習時間も5時から8時。学校が3時半に終わるので家に帰って着替えて、毎日45分日本語と算数のドリルのどちらかを済ませ、頭にお団子を作って大急ぎで体育館に送ります。

この毎日の日本語を、なんとか1年続けられて来たのは、ひとえに
「やることやらないと新体操に連れて行かないよ」
の一言が効いていたからです。学校を遅刻してもそう。学校の宿題もそう。なんでも全てやることを先にやらないと、ママは新体操のお手伝いはしないということになっています。
(つまり連れて行かない)あくまでも新体操は贅沢。みんなができるわけじゃなくて、それを手伝うママとパパがいなくちゃできない、毎日新体操に行けるってとっても特別なことなんだよ、というスタンスです。もちろんママのお手伝いもしてもらいます。新体操を手伝ってるのだから私も手伝ってね、という感じです。

平日にできなかった分のお勉強は土曜日か日曜日にやる。
去年まで、土日は休みだからと1日中遊んでいましたが、今年は土日に日本語と算数もやることに慣れてきました。だってなにしろ週に4日も新体操してたら時間がないから、と自分の中で時間をやりくりできるようになってきたからです。

そうかと思えば、とっても遊びたい子と遊ぶために新体操をズル休みすることも覚えました。
新体操より大事なこともたまにはあるからです。


娘の所属する新体操のクラブですが、大体今70人くらいの子が在籍してます。一番下が3歳、上が18歳で、ナショナルチームのメンバーに選ばれる子達が5人くらいいます。
70人中30人くらいが選抜、ないし準選抜の子達で、選抜の中で一番小さいのが娘の7歳です。

チリの新体操ではまず年齢でカテゴリーが分けられ、それとクラスが分けられます。
日本のカテゴリーとは違うみたい。
Pequé - 8 años 
Pre-infantil 9-10
Infantil 11-12
Juvenil 13-14-15
Superior 16 hacia arriba

クラスは 下はCから、エリートまで4段階でクラスで、次のクラスに上がるためには昇級試験みたいなものがあり、クラス分け後も毎年レベル試験をパスしないとダメみたいな仕組み。
レベルごとに、必要な数の手具を使った演技でパスしないといけないとか、大変。
手具はロープ、フープ、ボール、クラブの4種類、それから手具なしのフリーハンドがあって、娘のカテゴリ(peque)ではまだフリーハンドしかなく、道具は使わないです。

新体操の良い所は、年齢が同じ子でも凄くできる子はAとか、まあまあの子はCとかのクラスの試合に出れるので、同じ大会でもいつも同じ子だけが勝つわけではなくて、まあまあの子でもまあまあの子のグループで金メダルを貰える可能性もあってみんなが頑張れるところ。
それから、ソロが出来ない子でもグループで試合に出る機会も与えられて、もちろん選抜に選ばれないとダメなんだけど、それなりに頑張っている子はそれなりに試合に出られます。

悪いところは、表彰式が長い。ひたすら長い。カテゴリーが多くて、カテゴリとクラス、手具ごとに表彰するからものすごい数のメダルが必要。笑
例えばペケのソロは25人くらい参加者がいても、ホベニルのトリオとかは2組しかいないとか、ホベニルのCのフープは1人しかいないとかそういうことがざらにある。


そんな娘の新体操クラブ、応援して来て良かったなと思うところは、


●小さい子からお姉ちゃんまでいて、みんなが一緒に練習する、お姉さんが小さい子に教える
  社会性が育つ。兄弟がいない娘にとっては、お姉さんと妹が大勢いるみたいな。

●皆が参加できる、勝ち負けが分かりづらい。
  自分が出ない試合でも心から応援出来るようになった。結局は自分が満足した演技ができるか出来ないかの問題になってくるので、表彰台に登れるかではなく、前できなかったことができるようになった、ということに重きを置くようになる。競争心だけでなくお互いに努力を認め合う体質に。

●基本的に筋トレ、柔軟と泣きながら辛い練習をみんなで泣いたり笑いながらやっている
  辛い練習を乗り越えて強い仲間意識を持つようになる。イジメとかが不思議なくらい全くない。柔軟と筋トレで自分の出来ることがドンドン増えていくので努力が報われるということに疑いを持たなくなる。(この成功体験はなんにでも応用できる)

●食事制限(甘いものを食べない、ジャンクフードを食べない。)をお姉さんたちがしている
  チリでは非常に珍しい。自分はヒムナスタだから、と甘いものを食べないように努力するようになる。


●週4日3時間
  時間の大切さを意識するように。体力もそうだけど、集中力が向上する。テレビを見たりする暇はないので、コマーシャルを見て変なものを欲しがらなくなる。ビデオゲームなんかにももうほとんど興味を持たない。あと、すごく姿勢が良い。


●試合はいつも数百人の前で行う。ものすごい声援を受ける。
  人前に出ても物怖じしない。たまに学校でブスとか言われてめげることがあっても、観客にその200倍は可愛い、きれいだ、素敵だ、素晴らしいと言ってもらえるので、自分に確固たる自信を持つことができる。人種差別的なことにも負けない心ができる。

●新体操には特別な道具がいらない
  学校でもちょっとした技を見せてクラスの人気者に。チリでは一芸あると生きやすい。例えば、テニスとかだと見せにくい。あとバレエとかは男の子に見せても感動されないけど、前転、バック転みたいな技は男の子にも受けがいい。笑
それと、チリは見せびらかしの文化というか、格差が子供達の中でも当然にあって、お金持ちの子とかの持っているものを羨ましいという気持ちをどうしても持ってしまいがちなんだけど、自分の持っているもの(=新体操でももらったメダルとかトロフィーとか、自分自身への自信とか)は誰も持っていないという自信につながる。

●クラブがゴージャスじゃない
 公営の体育館を使っていて、地区の補助金とかももらっているので月謝が安いので、いろんな所得層の子供が所属している。私立の学校の子、そうじゃない子、もの凄く裕福な家庭の子、様々。チリの場合学校も所得決まってくるので、違う層の子供と知り合う機会がほとんどない。
そういう子供達が親の所得の格差をとっぱらったところで、連帯感を持つことはチリでは本当に貴重。ゴージャスなクラブだと、富裕層の子しかおらず、子どもはほとんど金髪になる。

●グループが大きい
  テニスなどに比べると先生がいっぺんに見る人数が多い分、月謝がとっても安い。(クラブによる)

●チリで新体操
  オリンピックで3位の先生とかを招へいして教えてもらえたりとか、スペイン語圏だと国際交流が盛んな感じがする。B以上のカテゴリーの子にポルトガルの合宿に遠征する補助金が出たりとか、南米大会とか交流が盛んで面白そう。他の国を身近に感じている。選手同士の交流もある。

●クラシックバレエの時間がある
  突然白鳥の湖のビデオを見たがるから、何かと思ったらバレエのクラスで曲を聞いたらしい。クラッシックには興味が無かったのに、白鳥の湖の本を図書館で読んだりとか、ビデオを見たりとか、興味の幅が広がった。(いつもは本を全く読まないのに)


たぶん、まだまだ色々ある。


デメリットはと言えば、

●やっぱり時間がないこと。
●他の習い事、例えばギターを習っていたけど、練習の時間が取れないしやめてしまったこと。
●親の時間的な負担が大きいこと。
●試合用のレオタードが安くはないこと。(それでも日本や、バレエのコスチュームよりは安いみたい)

それくらいかなと思う。


だから、正直、新体操からの恩恵はもう全て受け取っているような気持ちでいて。
この先どういう選手になるとか、そういうことはどうでもよくて、
ただ、毎日娘がそこで幸せにやっているな、成長しているな、ということだけ確認をしながら様子を見つつ、
むしろどう見ても無理やり強制しているのは日本語の方なので、、、

この先もっとチリの学校の方が難しくなってきて、宿題なんかが増えてきたらどうしようかなと思いながら、でもきっと彼女は新体操をやめるくらいならなんでもするだろうから

その時はその時で考えればいいか。。。と思うだけなのでした。


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14 May

VS モンペ

デパルトにガスパールという乱暴な男の子がいて、前からちょいちょいうちの娘に嫌がらせをしてきていたのだけど、

それでも大昔、まだ彼等が5歳くらいの時にはうちの娘の後を追いかけまわしていたりして、昔は仲良しだったこともあり

ガスパールが意地悪をしてくると娘は私によく言って来ていたのだけど、多少のことは男の子だし、子供の喧嘩だし、スペイン語だし、とほっといてきたのだけど、
 
でも一週間くらい前にチー様がガスパールにプール(子供用の小さいやつ)に突き飛ばされて濡れて帰ってきたことがあり、さすがに危ないし、これはそろそろ言ってやらねばならんと思っていたところ、
 
今日も先ほどガスパールにサッカーボールを顔に投げつけられてチーが泣いていると、一緒に遊んでいた別の子のお母さんから連絡があり
 

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