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18 July

バイリンガル子育ての難しさ

最近とんとブログを書いていなかったのですが、、ここのところバイリンガル子育ての難しさに直面しておりまして、その愚痴というか、この壁を記録しておこうと思います。

ここまでの我が家のバイリンガル子育ての歴史、ですが

1歳の時にチリ入り
2歳から現地保育園でスペイン語漬け (ちょっと話し始めていた日本語が止まる)
話し始めはスペイン語、その後混ざって日本語
3歳くらいでは 私が日本語で話すとスペイン語で返事という感じ
幼稚園、学校はスペイン語と英語の授業がある普通のチリの学校(割と進学校)
6歳になって小学校1年の日本の教科書をもらうに合わせて日本語の勉強開始
ただし、学校の後はほとんど遊びか新体操クラブに通っているので日本語の勉強は1日できても30分以下
小学1年で2週間、2年で4週間日本の小学校に行かせる>ぐいぐい日本語が伸びる

現在:小学三年生。私と話すときは頼めば日本語。独り言はスペイン語。ちびまるこちゃんやのテレビが好き。日本語の漢字は2年生の漢字まではなんとか書ける。読むこともできるが、やる気ぜろ。おばあちゃんにWhatsappでメッセージを送ったりすることはできる。スマイルゼミの3年生を受講中(でも漢検講座は見て見ぬふり)

というところなんですが

最近の問題は日本語ではなく。。。

スペイン語のレベルの方なんです。。。。



とはいえ、彼女話すのは100パーセントチリ人並みに話してます。この間も、チリ人の友達のママに、
Ella es chilena mas que poroto.

って言われました。豆よりチリ人ってめっちゃチリ人っていう意味なんだそうです。

通知表も、7段階の6.7とかなんで、日本で言ったら5段階の4くらい?
正直全く悪くはないです。今のところ。

なんですが、なんというか、母親の勘っていうんでしょうか、なんかその通知表に納得いかないところがちょいちょいあって。

たとえば、算数が6.8なんですが。彼女、算数は日本の教科書でもやっているので、7をとってもおかしくないくらい、チリの学校のレベルとは差があるはず。

それなのに、やたらテストの点が低い時がたまにある。

これが何なのか?この間帰ってきたテストと照らし合わせて見て初めて気がついたのは、彼女は計算は間違えていない、でも文章題の読み違えが多かったのです。むしろ読めてない。
聞いてみると、意味がわからないという。

チリの算数の教科書を見てびっくりしたことは、日本のように計算をガンガンやらせるような問題は少なくて、むしろ文章題が非常に多くて。足し算、引き算、のようなユニットではなくて、足し算といきなり掛け算(掛け算としてはまだ習っていなくて、2ずつ数える、とかそういう感じで)が混ざっていたりとか、回答がない問題があったりとか。

だから算数の前に問題を読んで理解する力が必要で。
私が見る限り、彼女がわからないのは算数ではなくて、問題の算数的な文章で。

それ以外にも、たとえば社会の問題も、絵を見て答えましょう、みたいな問題なんですけど、ビーチの絵が書いてあって、それに彼女は montana  山  を選んでいる。

なんで山を選んだの?山なんてないじゃん!?
と聞いたら、そのほかの選択肢の言葉がわからなかったから、と。

たしかに la playa はまべ って書いてあったらわかったかもしれないけど、costero 海岸、沿岸という言葉は子供の話し言葉には出てこない。
社会という科目はほぼ言語の問題になっていて、だから社会が嫌いという。
でもそれは社会が嫌いなんじゃなくて、親がそんな言葉を使わないから、彼女がそういうちょっと難しい言葉に触れる機会が非常に少なくて、だからそれが苦手になってしまう。

学校の義務読書の本を開いても、最初の2ページくらいにすでに5個くらいわからない単語があって、もちろん私も全くわからない単語のオンパレード

二人で辞書をひきながら読まなくてはいけなくて。


これが日本語だったら、ママなんていうの?って言われたら すぐに平易な言葉で説明してあげられるんだけど。。。。


自分が子供のころ、本を読むのに辞書を使わなくちゃいけなかったような記憶がないから、もう

どうしたらいいものかと。

本を読むのが好きな子だったら、よかったのかもしれないけど、そもそも本を読むのが好きな人でないだけに。体を動かして遊ぶのが大好きな勉強嫌いな人なだけに。
今後どうやったらスペイン語の語彙を増やしてあげられるのか、それが頭痛のタネで、無理やりやらせても嫌いになるのが関の山。


それは、たら、レバ、でしかないのだけど、

たとえば彼女が仮に日本語のモノリンガルだったら、100理解できる能力があったとしたら
スペイン語と日本語のバイリンガルで、スペ80と、日本50 になったとしたら

それは多言語を話せるようになるメリットをデメリットが上回ってしまう。


でも学校の先生に聞いてみたものの、全く心配ない、語彙力もある、と相手にされず。

確かに、親がこんなにスペイン語話せない割には、まだ問題のない方であることは間違いないのだけれど。。。


でも、親だからこそわかる、彼女の能力がスペイン語の壁の奥に埋まってしまう危険性。
ここはいったん日本語を手放しても、スペイン語を伸ばしてあげなければと。


そんなわけで、ここでなんとか踏ん張らなければと思いつつ
もっと遊ばせてあげるべきなのかと、時間が少なすぎる毎日にうんざりする今日この頃なのでした。

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