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18 August

los americanos アメリカ人

先週1週間は学校をお休みしまして。
店長が出張に行っていないのと、ちょうどその前の土曜日に娘が家で遊んでいて転んで、顔面強打し、歯をぶつけたため、歯医者に通わなければいけなくなり
ついでに水曜日が祭日なので、一日6時間の拘束がさらに長くなるなどと言われたため
いや、さすがにそれは無理です、ハルディンのお迎えもありますし、などなど、ということで
なんだかんだありまして、1週間休みにしました。
 
うちの学校は一週間まるっとであれば、結構簡単に休めるようです。1週間一緒のクラスだったみんなとは別のクラスに入ることになるので、多少寂しいと言えば寂しいですが、まあそれほどでもないか。。。。
 
 
ちょうど1週間前の最後の金曜日の会話のクラスで、(会話のクラスの先生は好きな先生)ちょっとびっくりしたことがありました。
 
クラスは先生の力量というか、好みの話題とかでトピックがかなり左右するんですけど、その女性の先生はチリ人のインテリに多いタイプの政治問題や、国際問題が好きな先生でその日の話の流れも、母国が懐かしいか、何がさみしいか、とかそういう話から、結局自分の母国の国内の問題に話が流れ着き。
 
これもまた典型的なチリ人のインテリ女性である先生は、アメリカの政治には一言言わずにいられないという感じの人で
(アメリカという国が嫌いというのは、日本以外の国でのスタンダードだと思うのですが違います?)
 
アメリカの銃所持についてどう思うか?ということを、アメリカ人カップルの2人に話させようとしたのですが。
 
ちなみにチリでは銃所持はそんなにないみたいです。犯罪も人殺しより、物取り系、泥棒も空き巣が多いんだそうです。
(でもそのくせデモではバス燃やしたりするけど、政府相手だったら何してもいいって感じなんだろうか。笑)
 
でその時は、というかたぶん先生だけじゃなく、おそらくあたしもですけれども、
アメリカは銃を簡単に持てるそうだけれども、その持てるということについて、この若い二人はアメリカという社会が歪んでいる、ということは感じているけれども、仕方ない、というような答えをするんじゃないか、と、おそらくその場にいた二人のアメリカ人以外は予定調和的に想定してたのですけれども。
 
 
で、先生が
 
「アメリカ人は銃を持つことができるけれども、それについてどう思うか?あなたたちは持ってる?銃?」
 
と、軽いスタンスで聞いたところ、まさかの
 
男の子が五丁、女の子が1丁持っているという、回答。
 
「えええええ!?5丁ってなんで???」とざわめく教室。
 
しかも、
 
ホントにほそっこくて、かわいらしい金髪の23歳の女の子はいつもバッグに入れているとのこと。
 
彼氏は、彼氏で
「アメリカ人の男は大きいから彼女のような女の子はガンを持ってないと危ない」
 
女の子は女の子で
「えーだってガンはちいさいから鞄に入るしー」
「酒場の近くは持っていけない」(州によって違うらしい)
「寝るときは枕元よねー」
とか、
 
なんかもう、あたし携帯持ってますというのと同じレベルの会話に突入。
 
「なんで持つの?嫌じゃない?」
と先生
「えーだって軽いし」
と彼女
 
 
いやもう軽さの問題じゃないし、
 
喧嘩したらムカツクーとかいって撃たれんじゃないの?
 
 
ってかんじで なんとなくクラスが 対アメリカ人2名で不穏な雰囲気に。
 
 
でも本当に意外というか、その二人はどちらかというと自然が好き、歩くのが好き、みたいなエコっぽい子達で、昼のお弁当も家からポテトチップとサンドイッチを袋に入れて持ってくる、ような節約して旅をしているようなほほえましいカップルみたいな。
全然普通の子で。むしろ静かなタイプ?趣味は読書みたいな感じ?
 
 
だったので、私もびっくりしまして。
 
でも考えてみたら、今までアメリカ人の友達に
「ねえ、あなた銃持ってる?」
 
って聞いたことなかったかも。聞いたら持ってたのかも。
 
 
あたし達があまりにも否定的な反応だったのが、気に障ったのか、彼らもあまりにも、アメリカでの銃の必要性について、熱弁をふるうので、先生も熱くなってしまって
 
「でもみんなが銃を持たないようにしたらいいと思わない?」
とか、誘導尋問みたいなことを言い出し
 
でも2人は、
「いや、ガンは絶対必要。だって他の奴らも持ってるし、やられる」
 
みたいな、
これまた昔マイケルムーアの映画で見た人みたいなことを繰り返し。
 
 
それなのにさらに最後に先生が(彼女もしつこい)
 
「じゃあ最後に、もし泥棒が家に入ってきたら、その銃で人を本当に撃てると思う?静かに物を取られた方が、人を売って殺したりするよりいいとは思わない?チリはそういう物取りだけっていうのが多いのだけど」
 
とダメ押し。
 
でも
 
「顔を見たら殺されるから、撃つ。一応撃つぞ、とは威嚇するけど、撃つ」と、若者はこれまたなんのためらいもなく言い放ち。
 
 
全く平行線のまま会話は終了したのでした。
 
 
 
 
彼らの言い分(向こうが持っているから撃つ)というのも、理解はできなくはないし
アメリカみたいな物騒な国に生きていたらそんな風にならざるを得ないのだろうな、とは想像がつくのだけど
それにしてもあたしはいやー、本当に教育って恐ろしいな、と思ったのでありました。
 
 
何が恐ろしいって、彼らアメリカ人にとって、ガンがない世の中はこんな若者ですらもう想像ができない世界で
いっせいのーせで武器を捨てるってことはありえない、という前提の元に生きているわけで
それじゃあアメリカが世界中で戦争するよな、というのと
 
よく、アメリカの政府は嫌いだけど、人は嫌いじゃないよ、とか言うことありますけど
やっぱり国と、国民って全く別のものではないな、としみじみ思いました。
 
 
そこでチリ人の先生が
 
「あたしやっぱり日本に行きたいわ~ だって日本は問題ないでしょう?」
 
 
というので、そこであたしは困ってしまい。
 
 
いや~日本はガンはないけど、ガイガーカウンターが装備された携帯が売り出されるような国ですけど
 
と言いそうになってやめました。
 
 
 
 
 
というかそれよりなにより、まだ現在形しか習ってないしね。。。。。
 

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