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08 September

食べる

とりとめのないこと


最近娘の新体操クラスで、料理について聞かれることが多くなり。
もっと言ってしまえば、料理を教えてくれとか、クラスをやらないのかというようなことで。

事の発端は、新体操クラスの上部クラスの子供達が、ダイエットを強いられているらしく、
まあようは痩せろという指示をされている子供達の親が、今までの自分の作りえる献立では娘が太るのは非を見るより明らかだから、今はレタスばっかり食べさせているけれども
このままレタスばかり食べさせてはいられないから、何か教えてくれないか、ということらしい。

レタスだけっていうのはちょっと大げさだけど。

先輩の選手たちはドンドン痩せていっているけど、見るからに不安げというか
なんだか顔色がさえない。
いきなりベジタリアンになって、糖質制限させられたら痩せるだろうけど、ホルモンのバランスが崩れるし、体が冷える。
親も心配になるけれど、そもそも夜はケーキを食べてきたような人達で、母親は牛のように巨大だというのに、子供が小枝のように細くしろと言われても何を食べさせていいのかわからないのかと思う。
親の中でも代理戦争みたいな、ダンスマムみたいな状況になっていて、加熱しすぎている要にも見える。はたからみていて心配になる。

そうでなくても、一年ほど前にダイエットに失敗して拒食症になってしまった女の子がいたこともあり、慎重派の親もいていいはずなのに、加熱しすぎた牛ママの中ではそういう声は出てこないらしい。歯止めがきかなくなってるんじゃなかろうか。

でも冗談ではなく、彼女たちは肉を食べなければ、パンを食べなければ痩せると思っている。
でもジュースは飲んでいいと思っている。
だから今日娘に食べさせたメニューを聞いてみるとサラダとジュース、サンドイッチ一つなどというのである。
それでは体が冷え切ってしまって具合が悪くなること請け合いである。

でもそもそも子供のころから食べてきたものが、あまい物か、肉かパン、サラダしかないので、肉とパンをとったらサラダしか残らない。魚を食べるかっていったら好きじゃない。
母親もその代りに豆のスープを作るのかと言えば、そういうものは自分のメニューにはたぶんもう存在しないんだと思う。

ダイエットを考えなければ、逆に肉とパン、サラダである意味ギリギリバランスが取れていたわけだけれども、ただ問題はそのパンが遺伝子組換え小麦だし、かつ栄養添加されてるパンだから普通にオーガニックに作ったパンより全然太りやすい。
彼女達のように小麦粉文化圏で小麦が汚染されているというのは致命的だと思う。

汚染小麦のせいで今チリではシリアコというようは穀類アレルギーの人がものすごく増えている。
グルテンが悪者にされてグルテンフリーとかも増えているけれど。
この間もシリアコは実はグリフォサートのせいだという記事を見たばかり。

仲良しのマルセラもシリアコで、酷い貧血で、それはシリアコだからかシリアコの為の薬のせいなのか分からないんだけど、とにかく貧血で、その貧血の為の薬を飲んだら今度はセロトニンが減少するっていう副作用があって、、、と色々説明されたんだけど
要はセロトニンが減少して先週鬱になったという話を聞かされた。
チリにはベジタリアンも結構いるけど、私の周りのベジタリアンはほとんど貧血で、そのために何かしら飲んでいる。スピルリナとか。

セロトニンは幸せを感じるためのホルモンで、これが減ると鬱になったり病気になったりする。
これを作り出すトリプトファンを含む食品は炭水化物と豆とかお肉魚なんかで、普通にご飯をバランスよく食べていれば問題ないらしい。
でも彼女のようにシリアコで豆も食べず、極端に野菜と果物だけしか食べないと、作り出す元がない。
セロトニンを増やす薬を飲みつづけるのだってある意味危険だ。

以前マルセラとうちでご飯を食べた時、全部のメニューが食べられるので驚いていた。
確かに、我が家は小麦を使ったものがほとんど食卓にでない。ダメならお米やキヌアでほとんど応用できる。日本食では使わなくても全然困らないといったら驚いていた。

そんなマルセラが自分の子供に食べさせるパスタはと言えば、パスタを茹でて、ケチャップをかけてソーセージを乗っけただけだから、言葉がない。彼女の娘は輪をかけた偏食で、我が家で食事をしたときもほぼ何も食べられなかった。



別の日に、中国人とドイツ人のお客さんがあって、その時もお昼を用意したのだけど、その時のメニューはにぎり寿司と、タラコの煮もの、頂き物のたくあん、エビの味噌汁、ポストレが道明寺。
中国人のリリーさんは、何を食べても ああ、これ中国にもこの味あります!!懐かしい!みたいな感じだったのだけど、
ドイツ人のワインメーカーの奥さんは、アジアに比べて西洋の食事は単調でこんな複雑な味わいはない、みたいなことを言っていた。

たぶんそれはちょっと褒めてくれようとして大げさに言いすぎてるとおもったけれど、でもたぶん西洋も自分の家でパン種やらキャベツやら発酵させていたおばあさんとかがいたはずなんだけど、みんな女性が外に出て働き始めてしまったから、そういう文化を持っている人がいなくなっただけじゃないのか、と思った。アジア圏の方がいまだに女性がそういう文化を守っている部分が多いような気がする。


そんなことが続き。
食べるために生きてるわけではないけれど
幸せに食べられるということは難しいことだし、だから有難いことだなあとおもう。
だから、食べて幸せになるものを食べてほしいと思って作ることが、私にとって重要なことなんだと気が付いた最近の出来事だった。




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