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08 May

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08 August

#Hiroshima

こちらで住むようになってから、というか2011年以降日本のメディアが全く信用できなくなったこともあり、Facebookはもっぱら配信される記事のザッピングと、子育て雑記記録用に使っていて、

テレビをあまり見ないので、最近は日本でどういう報道をされているのかということは、端々をSNSで知るのみというか、
それでもFacebookのおかげ様で、各国のメディアの最近記事が主婦の料理の間にも読めるようになったことは本当に素晴らしい。

しかもそんな主婦の手すさびにすら、なんだか日本の報道で報道されていることと、それ以外の国の報道は見てる視点も内容も全く違うというのは実感としてあって

それは日本に限ったことだけじゃなくて、当然なのだけど国によって同じ英語でも当たり前だけど全然取り上げられ方が変わってくることが違う。アメリカとイギリスも違うし、スペイン語圏の中でも違う。
スペイン語圏では最近結構ロシアからの情報をよりどころにしてるメディアもあるし、アルジャジーラののようにイスラム圏から見た世界を伝えているメディアもある。


そんな中で、先の8/6はまさにその同じ一つのコンテンツを世界中のメディアが取り上げた日で、私のタイムラインがHiroshima一色になった日だった。
こういうことは珍しいので、全部は読み切れていないのだけど、いくつか興味深い記事があったので、珍しく紹介記事を書いてみる。




まず最初にカタールのメディアALJAZEERAの特集は、Hiroshima and Nagaski Timeline to disaster (広島長崎大惨事へのタイムライン)というコンテンツ。(アルジャジーラは、アラビア語と英語でニュース等を24時間放送している衛星テレビ局)

スライド式で、広島と長崎に原爆が落とされるまで、を1938年のドイツでの核融合実験成功から写真と地図で見せてくれる。アインシュタインにパールハーバー、東京大空襲、ポツダム宣言などが時系列で地図上で見せてくれて、わかりやすい。

1945/1/20に、日本は降伏について書簡を送っていること、3/10東京大空襲、その後しばらくして7/16にトリニティ実験、7/26ポツダム宣言 そして8/6広島 8/9長崎に続き、
1963年のアイゼンハワーの罪悪感を紹介。
(34代大統領のアイゼンハワーが将軍であった時代、対日戦にもはや原子爆弾の使用は不要であることを1945年7月20日にトルーマン大統領に進言していた)


次は、ABCニュース(AU) Hiroshima atomic bombing did not lead to Japanese surrender, historians argue nearing 70th anniversary 
「広島長崎は日本を降伏に追い込んだのではなかった」、という記事。
”アメリカはアメリカ人兵士がさらに死ぬことを避ける為に、原爆を使わざるを得なかったと言い続けてきたが、この時点ですでに日本は66の町が消滅し、東京大空襲で10万人を殺されていたので、さらに広島長崎に原爆を使う必要性は無かった。トルーマンはソ連に対するメッセージとして使った”というようなことが書かれています。写真少なめ


The NationMagazine(US)  The War Was Won Before Hiroshima—And the Generals Who Dropped the Bomb Knew It (戦争は広島の前に終わっていた。爆弾を投下した空軍?はそれを知っていた)
これも上のABCと同じ感じですが、記事のサブタイトルが、「原爆投下後70年、アメリカ人はその残酷な事実を直視できるか?」となっています。
当時内部にいた人達の、原爆投下が間違いだったという証言が集められています。
写真なし


同じような文脈で、BBCnewsは The 'sanitised narrative' of Hiroshima's atomic bombing (広島の原爆投下についての好ましくない部分を削除した語り)という記事を出している。写真多め。良記事。ビデオあり。広島生存者で医師の肥田先生がインタビューや、エノラゲイメンバーの帰国後パレードの写真など。
30年以上もアメリカ政府が原爆投下後に撮影された記録について公開してこなかった、一方でアメリカ国内では広島と長崎は科学の努力と英知をもってもたらされた最短の勝利であり、そこで失われる可能性のあった数十万の命(アメリカ兵と日本兵の)を救ったという語りで伝えられてきた。
「たくさんのアメリカ人に、”おめでとう原爆のおかげでハラキリしないですんだわね”と言われました、でもそれは酷い言い訳です。私達はアメリカ人を責めていないが、感謝しろというべきではない」


CNNはThe first use of the atomic bombというタイトルで、19枚の写真を紹介。
アインシュタインやオッペンハイマー、マンハッタン計画から原爆投下まで珍しい写真


次、RTでは、56% of Americans still believe Hiroshima bombing was justified – poll
アメリカ人の56%が広島の原爆投下について正しかったと思っている、という記事。
1945年には85%が承認し、2015年現在も56%が正当化している、それに対し日本では2015年現在も15%が正当化しているという調査結果。終戦直後からは30%以上下落していると書いてあるけれども、それでも56%。さすがアメリカ。
(この調査結果はPew Research Centerという非営利団体の調査みたい。この団体のHPで見ると、20%が正式に謝罪することに賛成)


Washington Postでは How the Hiroshima bombing is taught around the world (広島への原爆投下は世界でどのように教えられているか)
世界で(主にアメリカと日本で)広島と長崎がどのように教えられているか、について焦点を当てていて興味深い
アメリカ一般では
・アメリカでは、上陸作戦なしに戦争を終えられた
・長崎は必要でなかったかもしれないけれども、アメリカは世界にメッセージを送りたかった
・第二次世界大戦の一部に過ぎない
・独立を導いた
1990年の日本とアメリカの教科書の分析で、1990年代には、アカデミックな歴史家がしる歴史の証拠が提示するものと、学校で教えられる証拠にはギャップがある、という結論に至っている。” 写真なし


最後にHuffingtonpostのショッキングなイメージ
Hiroshima Anniversary Infographic Shows The Biggest Nuclear Bomb Was Three Thousand Times More Powerful (世界最大の原子爆弾は3000倍大きかった)イメージ画像あり
広島長崎後に作られた爆弾がどれだけ威力を持っていたかをビジュアルイメージ化したもの。
実際に実験も行われていたらしく恐ろしい。単一兵器としての威力は人類史上最大のツァーリボンバは、広島で使われたリトルボーイの3300倍の核爆弾。。。


まだまだ色々ありましたが、ざっと目にとまったところだけ。


ところでちょっとまえ「弾薬は武器じゃない、核兵器の運搬も武器じゃない」と言った人がいたとかいないとか。。。

アルジャジーラによると、最近パレスチナで使われてるミサイルはパソコンで遠くから遠隔で操作してるって話なんですけど、そうすると運ぶ以外に何か必要な作業があるのかと。
わたしがテロリストで発射されたら遠隔操作でほぼ100%当たってしまうのだったら弾薬を輸送中に襲うしか、って思いそうなもんだけど。


いやだいやだ、ツァーリボンバみたいなの運んでいて襲われるとか。
「武器じゃないんだ!弾薬なんだ!」って言ったら許してもらえるとでも思ってるんだろうか。


最近おかしな人が多すぎる。



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