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25 November

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14 April

外国語の壁

ここに来てはや5年になり、日常生活にはさほど不自由しないし、
大体3-5年で日本に帰る駐在さんの奥さんたちには、スペイン語話せていいですねーなんて言われることもある今日この頃ですが

それでもここにずっと住むとなったり、子供が完全にバイリンガルに(しかも自分がろくに話せない言語の)なるとなったら、話は別で
いつになったらこの年中視界不良みたいな状態から抜け出せるのか、いや、もしかしたら一生抜け出せないのか、という漠然とした不安のようなものを感じ始める、そんな5年目の壁。



日本人だからか、と思っていたら、先日フェイスブックのチリ住まい英語人コミュでも同じように嘆いている人達がいて、なんかちょっと癒されたのですが。


例えば、これが旦那さんや奥さんがチリ人とかスペイン語圏で生まれ育ってほぼ母国語、みたいな人は話が違うので置いときます。



問題なのは、我が家のように両方がスペイン語が移住先の言語しゃべりじゃない場合です。
ほんとに皆さんどうやってサバイブしてるんでしょうか。


例えば、最近私が耳鼻科、娘が小児科と歯医者に行く必要があったりして、やたらと病院通いしているのですが、とにかく病院で出される薬とか、治療のプランとか聞いていてもやたらと???が多い。それよりなにより、それ以前に病院の科の名前が長すぎて覚えられない。


まずこんなに通っているのに私、耳鼻科がいまだに覚えられない。otorrinolaringologia とか何回言ってもオトリノ。。ははああ みたいになってしまう。そして病院で耳鼻科の場所を聞こうと思ってオトリノ、、、あううみたいになったところで、少し笑われて、あー耳鼻科ね、と先回りされてしまう。


それにチリの場合、保険会社と病院の相性みたいなものがあって、プランによって病院で払う値段が全然違うし、薬の値段も違うし、そうじゃなくてもとにかく高い。日本みたいに一つの共通の保険で全ての病院が、大体同じような値段っていうシステムじゃないし、プランの値段によってもカバー率が違うとか、チリ人に聞いても、その人によってプランが違うので何とも言えない、、という何とも言えない回答しか返ってこないのが現状。


例えば、我が家はコルメナなんだけど、コルメナだとコルメナ直営の特定の歯科センターでしか6歳無料の歯科治療が受けられないのに対し、(チリは6歳児はほぼ無料で治療が受けられるキャンペーンを実施している)
クルスブランという保険の場合は、インテグラメディカの歯医者で無料の治療が受けられる、とかそんな感じ。
各保険会社はHPでそのことをアナウンスしているんだけど、正直チリ人の友達もあんまり知らない人がほとんど。。。その情報まで到達するまでの道のりは遥かに遠く長い。。。


そんなこともあり、わたしもついに重い腰をあげ、こっちに来て何となく加入して以来、一度も見直してこなかった、我が家の保険プランの見直しに乗り出したのですが、、、まず何を言ってるのか全然分からない。長い、分からない単語のオンパレード。
Conyuge(配偶者) という単語、5年目で初めて知りました。。。

他にも歯医者に行ったら、歯医者に行ったで、娘の治療の支払いをしに行ったところ、カウンターのお姉さんに、trepanacion でいいのか?みたいなことを言われて、なんだそりゃ、と思って調べたところ、穿孔術という意味だったらしく。。。そんな単語知るか!!!


まあ、そんなこんなでここ数週間でがっつり、壁にぶつかって項垂れていた矢先。


娘の学校から親への宿題があり、その内容が

「 キホーテの時代の物か、キホーテに関する何かを学校に持たせてほしい」

というもので。

キホーテと言えば、ドンキホーテ。ドンキと言っても、あっちのドンキではない。。。。
ドンキの時代っていつの話????と目がウツロになる母と
「ドン・キホーテ デラ マンチャだよ!ママ!」 と娘。

わ、わかってるけど、、、なんか風車に関係した話だよね。。。(全然読んだことない)

あわててドンキホーテでググったところ(そしてやたら違うドンキが出てきてしまう)
今年はどうやらドンキ400周年らしいということが判明。
これはどうやら学校行事は今年はドンキ一色になりそうな予感。。。

藁をもつかむ気持ちで、仲良しのカロリナに相談したところ、
さらにドンキはこちらの世界では、聖書よりも部数を売ったという、どの家にでもある誰でも読んだことがある、知らない人はいないくらいの有名人ということが分かり。
軽い気持ちで、じゃあ読んでみるか、と言ってみたところ、
軽い気持ちで読めるような長さじゃないことが判明。。。。。


他にも例えば、全然関係ない場面でテニスコーチのルイスにマタイ伝を引用されたりして、目がウツロになったりとか。

最近のチリ人はみんながみんなクリスチャンではないけれど、でもクリスチャンの土台は、仏教を信じてなくても行事に染みついてるようなもので。
(同じ外国人でもチリに多いヨーロッパ人と、クリスチャンの多い韓国人はなじみがあるかもしれないけど。。。)


子供が勉強して行くのにくっついておいおい一緒に勉強して行けばいい、と思っていたけれど、

大人の世界で話をしようとすると、日本人が三本の矢の話をみんな知っているように、印籠と言えば水戸のご老公の話だと知っているように

常識として知らないことが多すぎて、相変わらずぶつかり続ける壁の厚みは
全然話せなかった5年前よりも今の方がむしろ厚く高く見えるのでした。






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