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25 November

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31 March

リトミカ中毒

今年になって週三回行くようになった新体操クラス(ヒムナシアリトミカ 略してリトミカ)が、ここのところ娘の「一番大好きなこと」に急浮上しているわけですが、

去年も、、、、好きと言えば好きだったけど、最近の好きは去年の好きとは全くレベルが違いまして。

週3回だし、一回1時間半だし、大きなお姉ちゃんたち(時には高校生の子とも一緒)と一緒にやるようになって、内容もハードだし、遊び部分が全然なくなって、つまんないんじゃないの?という筋トレと柔軟メニューをモクモクと続けている日々。

正直6歳になったばかりのチーさんにとっては、ちょっとハードすぎるのじゃないかと不安な部分もあったのだけれど、当の本人のやる気が3倍アップしてるので、母としては文句を言うわけにもいかず、というところ。


彼女がリトミカがやる気になっているのは、もちろんハードな練習の結果、自分ができることが格段にパワーアップしている、ということがあるわけですが。


例えば去年は側転がやっとできたくらいだったけど、今年はもうすぐ柔らか前転(飛ばないゆっくりとした前転?)も出来そうな勢い。おそらくほどなく柔らか後転もできるようになってしまうと思う。


ブリッジ(こちらではアラーニャ蜘蛛というポーズ)も、前は筋肉が足りなくてすぐ潰れていたけど、今じゃブリッジ状態で歩いて30メートルはすすめるし、金のしゃちほこみたいなポーズも以前は全然できなかったのに、今ではお姉さんみたいにできるように。

おそらくまだ体が柔らかく軽いので、少し筋肉が付くとあっという間に色々なことができるようになるのだと思う。そのブレークポイントみたいのが一つ過ぎたみたいに見えるというか。


割と大きくなってから始めたお姉さん達が、自分の体を支える筋肉と柔軟性を確保するのに四苦八苦しているポーズをニョキニョキとこなしていくちび達を見るにつけ、ほんとに4歳からクラスに入れて良かった、とその点に関しては自分を褒めたい。

そしてそういうお姉さんに褒められたり、すごーい、と言われることが、彼女のモティベーションに変わっていき。

そんなわけで、前から体は柔らかかったけど、今はもうヨガのポーズ集に出てきそうなレベルになりつつあるのですが。



実は彼女がリトミカに急激にはまったのには、もうひとつ理由がありまして。
それはリトミカが彼女の世界の外交に猛烈に役立っている、ということです。


この間も学校に彼女を迎えに行くと、クラスの男の子が数人校庭でアラーニャをやろうとしてはベシャンと背中から崩れ落ちていて、何故か私の方をちらちらみているので何かと思ったら、どうもうちの娘がやって見せたところ、俺も俺もとなったらしく。

いくら娘より一回り体が大きくても、走るのが早くても、そう簡単にブリッジで歩き回れるようになるわけもなく。
もともとやたら競争心が強いチリ人の子供達。
自分が出来ないことができるというだけで、娘はクラス男の子の尊敬のまなざしを浴びることができたようなのでした。


別の日にはマンションでもこんなこともありまして。

夏の初めのころ、うちのマンションにアグスティンとマグダレナという兄妹が引っ越してきまして、

この二人がなんとも乱暴で、意地悪、、というか絵に描いたようないじめっ子で、特にアグスティンはバックトゥザフューチャーのビフタネンにそっくりな8歳児。

これが、この間もオモチャのピストルでチーを撃ったとか、うちのが泥で作った人形を壊しておいて、泣いたら「赤ちゃん!」と言って馬鹿にしたとかなんとか、とにかくしょっちゅう喧嘩してやられてきており。


妹マグダレナ(6歳)もマグダレナで、女の子なんだけど、お兄ちゃんに揉まれているからかやたら喧嘩が強く、とにかく引越してきた当初に口げんかになった8歳児(ミカ 当時のボス)をプールで泳ぎながら髪の毛を引っ張って泣かせ、挙句ベロを出して馬鹿にするという凶悪ぶり。


しかも当然ナナ育ちで、お母さんが全く関知してない感じなので、なんというか、悪役プロレスラーかよ!って感じで、私もどーしたらいいのか頭を悩ましていたのですが


この度どうやら、このプロレス兄妹からもリトミカの技を見せることでなにやら尊敬を勝ち得たようなのです。

すっかり仲良し、とまでは行かないまでも、、、でも
「アグスとマグダレナと遊んでくる!」と飛んでいくようになったので、まあもう大丈夫なんだろう、おそらく。。

とにかく、リトミカのおかげで、マンションの中庭で遊んでいてもピストルで撃たれなったのであれば、母としてはリトミカ万歳というか。。。。なんというか。




とはいえ、


リトミカの先生(マルレン)は結構子供を怒鳴り散らす女性で、リトミカクラスの父兄の中でもアンチの人が多くて、それが原因でやめて行く子供も結構いたりして。
去年はチーも結構ビビっていて。

ついこの間も、練習の途中で疲れてやる気をなくしていた6歳児に
「何座ってるんだ!やる気がないなら服着て帰れ!」と怒鳴って、泣かしていたりとか、まあ
いつも基本そんな感じなので、マルレンが先生なら怖いから辞めたいっていう子が結構いる中で


そのクラスが終わったチーさんが、


「ママ!ママ!マルレンがうちのマンションに住んでたらいいのに。そしたら土曜日も日曜日もリトミカ教えてもらえるのに!!!!!」


と言ったので、


驚いたリトミカクラスのママ友に


「チーはリトミカ中毒ね!リトミカ静脈注射でお願い!みたいなそんな感じね!ハハハ」


と注射針を腕にさすポーズつきで言われてしまい、絶句してしまった母なのでした。


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