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20 April

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28 April

自然科学

なんだかここ最近、チリの教育について考えさせられることが多々あるので自分の記録的雑記。


娘の学校のプレゼン内容が今年最初のお題はチリの動物ということで、この間から色々発表の具を探していたところ。先生からあんまりネットで調べてちょちょっというのは面白くない、と親ミーティングで釘をさされ。

もともとネットでチョチョっと済ませてしまうのがあんまり好きじゃないので、図書館に出かけて行ったところ、”チリの動物”が載っている本が全然ない。ほんとにない。全くない。




以前も虫について調べたくて虫図鑑を探したことがあったのだけど、全然みつからなくてびっくりしたんだけど、よもや動物もないとは。
日本にいたら、自分の国の動物の本がない国なんか、想像できないと思うけど、ないったらない。本当にない。

近くのラレイナの図書館も、割とかわいい本があるプラサエガニャのbiblioteca vivaの図書館に行ってもない。

かろうじて、近くの本屋に”アメリカの動物”なる本があり、このアメリカとは南北アメリカをさすんだけど(チリでアメリカと言ったら、南北アメリカ全体のことで、日本のいわゆるアメリカのことをささない。アメリカのことはエスタードスウニードスと呼ぶ)


とにかく、この本も、動物は写真ではなくて、超デフォルメされた漫画っぽい絵で、これじゃあどんな動物かこれっぽっちも分からないよ、という代物。
しかも15000ペソもしたけど、自分達の住んでるところの動物図鑑が家に1冊もないなんて、そんなこと耐えられなかったので、いたしかたなく購入。


チリって、パブロネルーダとかガブリエラミストラルの影響なのか、(それともその逆なのか)わからないけど、詩や文学コーナーはやたら大きく取っているのに、この自然科学の本が全然ないのはどういうことなんだろうか。文学コーナーの十分の一も力入ってないんだけど。

でもそもそも本が輸入物が多いから、っていうのもある。自分の国のことを本にするだけの資金力がないのかも。


でも、それに比べて、星の本はそれなりにあるのは、やっぱり予算がつくかつかないかなのかな、とかうすら寂しいことを考えてしまう。


チリの北部には天体観察を軸にした観光地があったりするし、世界で最大と言われるALMAの究極の電波望遠鏡があるとか、そういうあれもあって、星には予算が付きやすいんじゃないかと勝手に想像する。

そういえば以前本のフェスタでたまたま見かけた鳥と植物の、ちょっとしたハンディ資料集みたいなのを買おうとおもったら、薄いのが一冊5000円くらいするって言われて、なんでそんなに高いの?って聞いたら、そういう動植物の本は高いんだ、って言ってたっけ。
調査とか入ると何か月もかかるし、とか、そんなこと言ってたような。。。動物や植物の研究者はさもお金が無さそうな業界だし。。
ペルーやコスタリカあたりだと、そういう動物なんかをツアーの呼び物にしてるから、もう少し大事にしている感があるけれど、チリの動物ってペルーくらいまでの動物みたいに派手じゃないし。なんかお客呼べない感じがわびしい。
しかしこんなところで日本野鳥の会の素晴らしさに涙しそうになるとは思わなかった。
(しかも野鳥の会の野鳥図鑑はアプリだと240円だった。天国と地獄とはまさにこのこと)



そんなわけで、プレゼンのお題のZorro chillaというキツネについて調べるのに行き詰ったので、サンクリストバルにある、メトロポリタン動物園に行ってみることに。


そこでまたしても、私の頭に来ることには、動物園にもまったく資料らしきものがない。
インフォメーションでまずパンフレットもなければ、店に行っても動物の絵葉書すら売ってない。

どんだけやる気がないんだ。。。

チリの動物に関する何か、売ってないか、と聞いたら、コップを持ってこられた。
全くもって教育する気ゼロすぎる!!!!
動物園って、そういう教育するためにあるんじゃないんかい!???
バチェレに抗議文を書いてやろうかと本気で考えた。。。



しかも、しかも、しかも。である。



一角に中に入れる鳥かごコーナーみたいなのがあるのだけど、そこの中の鳥がやたらきれいなのがいたので、どこから来た鳥だろうか、あからさまにチリではないぞ、と思って貼ってあるボードを読んでみると

” Exotico” (外来種)としか書いてない。

えええええええええええ そんなの見ればわかるし!!!???
こんな派手な鳥見るからにチリにいないし!!!!


こんな寒いところに連れてきてよう、、、せめて、出身地くらい書いたれや。。。。涙


そんなやる気のないメトロポリタン動物園ですっかり意気消沈していたところ、
何故かクンフーパンダの老師でおなじみ?のレッサーバンダのコーナーだけがやたら力が入っていたので、よく見たら、どうやらパンダが中国からの贈り物だったらしく、そのコーナーの前に中国政府から記念に贈られたレッサーパンダの銅像みたいなのまで飾られていて。

やるなー中国、と感心させられて帰ってきたのでした。

サンチャゴ在住者より訂正がありました。中国からではなく日本からの贈り物だそうで、コウタくんとリリーちゃんというそうです。
そんなこと全然書いてなかった。。というか読んでなかった。。

今度行ったらよく見てきます。

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