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25 November

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15 March

【製麺日誌1】製麺は難しい

私は声を大にして言いたい。

「製麺は(めっちゃ)難しい」

忘れもしない、製麺機やはパートのおばちゃんでも誰でも簡単にできると言った。
だから私も、じゃああたしもできるし、あたしができるようになったらパートのおばちゃんにもやってもらって、私は営業に行って。。。なんて考えていた。

でも実際に製麺を始めて分かったこと。

おいおい、これめっちゃ難しいやんけ。

捏ねて切ったらそうなるんでしょ、みたいな?

そんな感じで考えてるあなた!!

甘い!甘いぞ!! (それあたし!)


今まで結構変なもの作ってきた私ですが

梅干し、天然酵母のパン、納豆、みそ、漬物、塩から、キムチに大福、明太子。。。ケーキ...

しかしこれらのもののどれよりも、麺、特に中華麺を海外で再生することは難易度が高い。
シンプルだけど、かんすいという特別なものが必要なこと、水、粉が違う、気候が違う

例えば、日本みたいに製麺室が20度前後に保てるとか、湿気がないとか、かんすいでも麺専用粉でも、麺質改良材でもなんでも、が1袋からでもネットで注文して次の日に届くとか
そもそも粉は世界中から選りすぐりの製麺用粉だとか 
そういうのが前提だったら、もしかするとパートのおばちゃんでも回してれば毎日同じような麺ができるのかもしれない。常に一緒の条件になるのかもしれない。

パンはそれでも25度より上がっても大丈夫だし、納豆は30度でも、なんでもとにかく強いし、発酵物は温度帯さえ間違ってなければ、まあなんとかできる。
ケーキは粉が問題だけれど、薄力がないわけではないし、大体他のものも材料さえ確保できればなんとかなるような感じ。

なんだけど。。。麺。

まず材料がない。製麺機がでかい。温度帯が狭い、水とか粉がうるさい。気候に敏感!!
工場の中は暑い、狭い、あっという間に40度、一日の間に温度変化半端ない、空気乾燥しすぎ。

しかも他の料理みたいにいろいろなものを入れない分、火入れをしない分、ごまかしがきかない。

麺質改良剤みたいなものがない、粉のキャラがじゃじゃ馬。その粉の最小購買単位が何百キロとかそんな感じ。w 

この数か月試行錯誤してるけど、いまだに自分の納得するレシピができないし
できたレシピ通りに作っても、次の日全然違うことになるし
毎日が手探りで、まさに自分の手の感覚に頼ってアレンジし続ける感じ。
数パーセント水分量上げただけで、麺帯がぼろぼろで、ほろほろのてい。

これをチリ人のおばちゃんのパートにやってもらう?

ありえない。絶対ありえない。

当初製麺機を見られたら、チリ人にコピーされると思っていたけど

ないな。ない。コピーできるはずがない。そもそも私が出来上がってないんだけど。
これで私以外で素晴らしい麺ができる人がチリにいたら、
そこに弟子入りしてもいい。w

注意欠陥多動性障害みたいなチリ人の若者に製麺機回させるなんて、怖くてできない。
指が挟まったら最後。つぶれてしまう危険性もあるし。
私の製麺機サイズではあまりないけど、ローラーに巻き込まれる死亡事故もあるとか。
腕一本くらい平気でとられそうな割と危険なところが満載だし。


無理無理無理無理。そんなことになったら、保険もかけないとだめだし。車の運転よりよっぽど怖い。

そんなわけで

断言してもいい。もし製麺機をチリにいる誰かが買って持ってきたとしたら
最後は無用の長物になって、どこかの金持ちのコレクションになるか


巡り巡ってそれは私のものになるんじゃないかと思う。


季節の変わり目なのかここ数日じゃじゃ馬慣らし中の和多屋なう。




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