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19 April

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22 December

恐怖の夏休み

最近ずいぶん成長したなと思う我が家の小さい人。

3歳9か月になってここのところ特に成長著しいのは、理解力と社会性。 彼女の幼稚園は少し変わっていて、子供の自主性でクラスを進行させるという、レッジェエミリアというイタリアの教育法を取り入れていて、レッジェでは先生がなるべく子供の自主性や社会性に関与しない、観察者になるという、クラスはこどもが中心で大人は補助という考え方。

今年の初め幼稚園が始まった当時は、これで本当にクラスとしてやっていけるの?3歳児や4歳児の自主性に任せて本当にクラス運営できるの?というくらい、見た目学級崩壊気味状態。乱暴で、体の一回りも二回りも大きな男の子に馬乗りになられて、髪の毛引っ張られたりしてるのをほうほうの体で逃げ回る我が子を見ては、ほんとに自主的にクラスがまとまる日が来るのだろうか、これは壮大なゆとり教育なんじゃないのか、などと心配になったりもしたのですが、 1年たって、これがまさに奇跡というくらい、素晴らしい集団へと成長し、先生がこどもに”命令”することなくとも、子供達は殆ど喧嘩したりすることなく、何か問題があっても子供同士で話し合って決めるという、こどもサイズの民主主義が出来上がったのをみて、本当に教育ってすごいな、と感動したり、3歳児に教えられたり。

それにともなって、我が家の小さい人にもついに自他ともに認めるアルマやマチルダという親友ができ、とにかく朝から晩までその子達の話をするようになり、とにかく学校を1日休むのも耐えられない、というほど幼稚園が好きに。

と、そこまでは本当に良かったのですが。問題は。。。夏休み。

チリの学校はあろうことか、夏休みが3か月近くもあって。うちの学校の場合は12月の半ばから3月半ばまでが夏休み。 とにかく寝ても覚めても学校大好き、毎週末がめんどくさいくらい学校学校とうるさいのに、3か月も学校がないなんて、これをどうやってどう乗り切るか、、、は数か月前から悩みの種。。。

でも結局答えが出ず、 なによりシステム的におかしいと思うんですけど、大人の会社がまるまる3か月夏休みがあるわけではなく、3か月子供だけが休みでも何もやることが無い。だから共働きの子の多くはtaller de veranoという夏学級に入れらることが多くて、これはその辺の保育園やスポーツクラブなどの施設が運営しているものなど様々。

去年は娘も前住んでいたラスコンデス地区の通わせていたハルディンのタジェールに行かせたのですが、これがものすごく、うちの娘には不評で、というのも、ハルディンも平常運転の時は色々考えられたタジェールをやったり、先生や子供も安定しているのですが、夏休みになると、先生もバカシオーネで休みだし、知らない子供がいたり、タジェールも単調で、こどもは喧嘩しっぱなし、、、、、という感じで。

何よりせっかく今の学校のこども中心的な教育方針が気に入っているのに、いわゆる普通のチリのハルディンに入れるメリットが、”預ける”以外に全くメリットが感じられないし。。。

せっかくの夏の3か月何かもっといい事をさせてあげたい。 とはいえ、一日中私と二人きりでは私が全く仕事ができないし、なにより3歳児とはいえ、今や大型犬より体力のある彼女を一日家に入れて置くわけにもいかず。。。

と、とにかく今年は去年の失敗を踏まえて、夏のタジェールはもう少し彼女のタメになるようなタジェールをと探してみたものの、サンチャゴ随一の日本人子女の通う幼稚園で夏のタジェールだけ空きがあれば参加させてもらえる、ということを聞いて、それも聞いてみるも、全然空きが無く×。

それならいっそ毎日水泳教室とか、スポーツ系のタジェールはどうだろう、と探してみたら、4歳からというところがほとんど。(うちの娘はまだ3歳9か月)

そうして悩んでいる間に、ついに学校が終わり、 魔の夏休みの始まり。 もうどうにでもなれ、と思ったところ、思わぬ誤算が。

 

その一つはプール。

チリのマンションにはプールがついてるところが多く、我が家も今回のマンションを選んだ時にはかなり高いプライオリティでプール付を希望しておりました。 というのも、サンチャゴの夏は半端なく暑い。日陰にいればそれほどでもないけど、ひなたはめっちゃ熱い。 で、何が一番困るかって、子供が遊べる場所がないのです。 秋や冬には公園で遊べるわけですが、どういうわけだか、サンチャゴの公園には木陰がないところが多く、あっても遊具に日陰がない。そうするとどうなるかというと、砂場も遊具も暑くて触れないくらいになってしまって。日中遊んでる子供なんていやしないんです。

かといってそのくせ市民プールみたいなのもほとんどない。 どれくらい暑いかって、昨日たまたまニュースで見たのですが、サンチャゴでひと夏?一日?に勝手に開けられてしまう消化栓(消防車が水を出すのに使う道に置いてあるやつ)が300-500もあるとか。サンチャゴには海がないし、遊べるような川もない、お金持ちの子以外はプールなんてものもない。そうすると消化栓を開けて勝手に噴水状態にして遊んでしまうそうで。 とにかくそれで膨大な量の水の損失だ、みたいな話だったような。プールつくってやれと言いたい。

とにかく、そういうわけで、親子連れが多いようなマンションには子供の遊び場やプールが付いているところが多いのです。

日本から来たばかりのころは、プールなんてぜいたく品いらないわ、と思ったんですけど、いやいや。プール。こどもがいたら非常にありがたい。 うちのマンションのプールはそれほど大きくはないし、水は冷たいし、それに大人用で深さが130くらいあるので、3歳児の遊び場としては全く期待していなかったのですが、このプールが夏の間マンション中の子供の遊び場と化すことがわかりまして。こども社交場状態。

毎日それこそ3歳児から高校生くらいまでひっきりなしに水遊びにふけっているのですが、マンションが小さいこともありみんな知り合いと言った感じ。 さっそく我が家の娘もデビュー。もちろんライフジャケット装着ですが、毎日、多い日には1日2回もプールに行くので、これで運動不足の心配は無用に。 あっという間にマンション中の子供達と知り合いになり、今では家を行きかう仲に。それからチリ人のお姉ちゃんたちは面倒見がいいので、泳ぎを教えてもらったり、真似している間に、なんだか飛び込んだりやたら泳げるように。特に2人の4歳児、双子の5歳児とは、毎日大騒ぎ。

それからもう一つは

プールのおかげで、お隣の4歳の女の子と大の仲良しになり、これまた朝から晩まで行ったり来たり、好きなように出入りして遊ぶようになり。 ほっておくと夜9時ごろまで二人で何かしています。 (夜9時ごろまでサンチャゴは明るいので、ついうっかりしてると)

なので、今年の夏休みはとりあえず、

午前中は工作やお手伝い、日本語であそんだりするママのタジェール 午後はプール とマンションの子と遊ぶ で、なんとか乗り切れるか、、、と思えてきました。 しかしそれにしても、身長100センチもないくせに、もうすぐ4歳児の体力は本当に恐ろしいです。

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