21 December 年末 チリと日本ではもちろん季節が逆なわけだけど、それだけではなくて1年の行事というか、休みのタイミングとか、バカシオネスの心構えとか、子供の夏休みの長さとか、週末の過ごし方とかそういうものが全く違うので、ここにきて数年は次から次へと起こるチリ的イベントに振り回されて忙殺されて一年が終わってしまって、すべてが後手後手になってしまってなんかあっという間に終わってしまったという、そういう感想しか残らなかったのだけど3年目くらいからそういうものの予測のようなものが立ち始めて、自分の中のカレンダーというか、イベント予測機能みたいなものが少しずつ働くようになってきて、なので、なんとか一年を前のめりとまでは行かなくても、チリ人と同じくらいのペースで進めて、かつ自分の時間もなんとなく取れるようになってきた。 例えば、私の感じだと、9/18のディエシオチョというフィエスタが終わると、あとは年末というイメージである。(はや!)ディエシオチョを過ぎたところから、あとは年末のイベントに向かっての心づもりとか、学校の集まりとかも、年末を意識したものに変わってくるしその辺から新しいことに着手しようとかすると、めんどくさいことになる。大体学校は12月の第一週くらいで終わってしまうので、その前後には学期末のイベントとか(学習発表会みたいなの)、水かけあって遊ぶとか、ピクニックしてみたりとか、ようは学校の勉強的なプログラムじゃなくて、時間稼ぎみたいなお遊びイベントが多くなる。このころになると、学校から、明日はオヤツをみんなで分けられるものを持ってきて、とか、来週月曜は仮装パーティをするから仮装の準備をしてとか、よけいな雑用が増え始める。それから12月になってお尻に火が付いたみたいに、忘年会的なイベントとか、それから子供の誕生会が増えまくる。チリ人は年越し前という感覚はないけど、クリスマス前に!という感覚が強い。ちなみに、そろそろクリスマスだけど、クリスマスの前には買い物をするとめんどくさいから、その前に(そしてできれば日本の物や日本のラッピンググッズなんかを買い置きしておけば)混んでごった返しているショッピングセンターに行かなくても、家にあるものを包んで持って行けばいい。もしくはスーパーや素敵なフェリアでたまたま見つけた素敵なものを買って自分で包むこともできる。(日本と違ってチリでは自分の家でラッピングするのは普通。しかもチリ人は店の人も下手くそなので日本でワインの贈答のラッピングを本業にしていた私の方が当然100倍キレイに包むことができる)どうしても買い物に行かなくてはいけない場合は、平日の朝だったら空いてる。土日も夜だったら驚くほど空いてる。とか。クリスマス直前に土日に、しかも子連れで、ショッピングモールに突撃して行くのは、死の行進みたいなものだ。でもチリ人の行動パターンが分かれば、それと真逆の行動をしていれば死の行進に巻き込まれなくて済む。夏休みは日本と違って12月の中頃から3月くらいまで大体3か月前後あるけど、12月は大体クリスマスまではタジェール(夏休みのクラス)の情報もそろわなくてやる気がなく、1月が一番タジェールが充実していて、2月はバカシオネにチリ人がでかけるので、町が静かになるから、サンチャゴは過ごしやすいけど、子供のタジェールは少なくなる。とかでも1月に入る前には、1月中のタジェールは全部予約入れないと面白いのはすぐ埋まっちゃうとか1月はなのでサンチャゴ中でアートイベントとか結構多いけど、2月になると色々無くなっちゃうので、2月どこにも行かない人は2月の過ごし方は結構悩みどころ、とか。そんなわけで、今年は12月のクリスマス近辺から年末にかけてをサンチャゴからプコンに疎開することにした。できれば来年はクリスマスから年明けまで山籠もりしたい。そうしたら年末の全ての雑事から離れて、お正月には山歩きをして静かに過ごせるし。例えば私達が大好き温泉キャンププコンも2月になったらどこもギチギチで人だらけだけど、12月、ことにクリスマス近辺なんて誰もいないし、のんびり楽しむことができる。(はず)1月中は娘の夏のタジェールと小さいキャンプとかサンチャゴ周りのトレッキングとか、アートイベントで過ごし2月前半は、タジェールがあればタジェール、プール、畑や、家庭内タジェールで夏の疲れを少し整えて、後半は今年は母親がチリに来るというので、サンチャゴ周辺の観光やイグアスの滝を見に連れて行ったり、ワイナリーでは収穫仕込みが見れるので、ワイナリーツアーも面白そうな時期。3月にあったら収穫祭も始まるし。というわけで、12月後半はクリスマス、年賀状、新年の用意(餅?)や掃除なんかをしながら、来年2月くらいまでのざっくりとした予定を整えつつ、必要であればタジェールのクポを確保しながら9月の冬休みの航空券の値段を視野に入れるのが、正しいチリ的カレンダースタンスなんじゃないかと思う。結局、チリ人の1年のカレンダーというのは、冬のバカシオネ、夏のバカシオネ、と一年に数回ある連休を軸に追いかけていくのが一番わかりやすくてその一番の軸は、12月のクリスマスと9月のディエシオチョなので、そこに意識を集中すると一年の流れが見えてくるよ、ということのようでした。 [2回]PR