14 January キャンプ&調査 チリでは1月は夏休みまっただ中、2月はバカシオネスになるので1か月ごろっと休みなんていう人もちらちら。この間も、鞄を直してもらおうと靴屋に行ったら、靴屋がバカシオネスだから2月になったら持ってきて!なんていわれたりして。チリでは靴屋だってバカシオネスをきっちりとってきます。バカシオネスと言えば、お金持ちたちは海外旅行に行ったりしますがじゃあ、お金がない人達は家にいるわけ?と言えばそういうわけではなくそんなお金がない私達の為にも色々と宿泊のオプションがありまして人気なのはカバニャ(1件いくらで借りるようなパターンの東屋)とか短期滞在型のリゾートマンションですが、それだと一日3万ペソくらいからあって、日本円にして6000円くらい~ですけど、大人数で旅行するチリ人には人気です。 それと同じくらい人気のあるのが、おそらくキャンプ。実はチリは意外にキャンプ天国です。チリ人にキャンプ場が人気なのは、おそらく基本的には、「カバニャが値段の割に素敵じゃない」からだと思います。でも、”キャンプ”でイメージするものが若干日本のキャンプ、とは異なっておりまして、チリには大きくわけて、4つのタイプのキャンプ場があります。キャンプサイトを見つけるサイトhttp://www.solocampings.com/chilehttp://www.campingchile.cl/A:お金持ちが好きな娯楽が兼ね備えられたゴージャスキャンプ。 B:お金があんまりない人が好きな娯楽が兼ね備えられた、かなり密集系のキャンプ。C:いわゆる日本人が想像するような、川のそばとかにあるような、かろうじてうるさくなさそうなキャンプ。D:Parque nacionalの中にあるキャンプサイト、ないし、トレッキングやエコな外人客向けにやってるキャンプAと、Bのタイプは主にサンチャゴ、バルパライソや、チリ人が好むビーチや、湖の付近などにありまして、見分け方としては、電気がある、ミニサッカー場がある、プールがある、カタカタ(サッカーのゲーム バーとかに置いてあるやつ)とか、子供の遊具があるとか、余計なものががっつりついてくるもので、Aにはさらに、タジェールがついていたりします。テニスコートや、遊ぶ内容がカヌーだったり、ヨットだったり、サーフィン教室とか、パラセイリング教室とか、夏の子供クラスとか。そういう所に、がっつり2週間とか生活するようにキャンプするのが子供が多いチリ人のバカシオネとしてはアルアルで、電気があるのは、彼らはお湯を沸かすポットから、電子レンジまで持って行くからです。つまり、長期滞在を安くするためにキャンプを利用します。Aタイプのキャンプ場には、中流お金持ちのチリ人も来ていて、キャンプ場でベンツが泥まみれ、とか、キャンピングカーにがっつりマウンテンバイクや、カヌーをくっつけてたりというような層が来てます。Bタイプのキャンプはパードレウルタド(サンチャゴの巨大な公園)のアサド(BBQ)するところでキャンプしてるイメージです。満員の時には、1キャンプサイトあたり10ヘーベーとかそんなかんじなのではなかろうか。密集して大変なことになってます。AもBも、共通するのは、まず夜中はラテン音楽がガンガンかかり、11時くらいからご飯を食べたりするので、夜中は2時くらいまで大騒ぎで、朝は起きるのが遅いです。自然の中でアサドをして大勢で楽しむことが楽しむことがメインなので、電気が必須。それからサイト中は常にアサドの香りで充満してます。AとBの違いは、基本的には値段の違いですが、それも思ったより大きな違いではないのに、なぜかチリ人はその客層の違いを見ぬき、中流上の人は中流上のキャンプサイトを選び、それ以下の人はそれ以下を選び、すみわけをしているようです。どこで見分けているのか謎。その、見分け方は日本人には見分けにくいので、たまに、なんでこっちのキャンプサイトは満員なのに、となりはガラガラなんだろうか、とか不思議になることがあります。だいたい1サイト6000ペソから15000ペソ、で4人くらいまで1テント、とか大人一人5000ペソとかそんな感じ。Cのキャンプサイトは、静かではあるけれども、やたらオーナーの意向が反映されるため、行ってみないとわからないタイプです。camping rustico とか、eco campなどという、いかにもな名前がついていたりして。電気もない、か、あってもは消灯が10時とか早いので、AやBの層を希望するチリ人にはあまり人気がありません。最後にDですが、これは一番堅実で、比較的一番安いキャンプ場で、日本人的には普通のキャンプのイメージになります。電気がないとか、自然公園のそばなので、基本ウルサクしたいチリ人はわざわざ来ません。遊ぶ施設もないので、Fome(つまらない)と思われているようで、いつでもすいていて、トレッキングなどに行く人が泊まることが多いので、朝は早いです。サンチャゴの近くにもDタイプのキャンプ場はあるのですが、ただカラカラの山の中にあったり、本当に子供にとってはfomeな場合もあるので、川や湖に面している、とか子供も歩ける山道がある、とかいう概念で探していくと、あまり多くないので、キャンプと言えども事前調査が色々必要になります。この間も、かなり調査して行ったと思ったのに、行ってみたら駐車場から荷物を150メートルくらい担いで登らなければいけないキャンプ場だったり(これは非常にまれ。普通はオートキャンプ)、泳げる川があるとガイドに書いてあるのに、行ってみたら川が干上がってたり。。。そういうことがあると、致し方なくAかBに宿泊せざるをえなくなって、自然のなかでゆっくりしたいと思っていたのに、なんかもう絶望的に違う一夜を過ごさなければならなくなることも。とにかく、AとかBは避けたいわけですが、いつでもDが目的地のそばにあるとは限らないし、(なぜならDはメインの街道から離れているし、未舗装でかなり登らないといけないようなところにあったりするので、いつでも便利とは限らない)たまにはCも選ばないといけないこともあるわけです。そんなわけで、我が家は常日頃からCかDのキャンプ場情報を求めて、調査探索をしているのですが。これが意外に時間がかかりまして、基本的にチリ人に人気なのはABなので、ABの情報はネットでもすぐ出てくるんですけど、CDは、conafというチリの自然公園を管理している団体のサイトと、COPECというガソリンスタンドで売っているガイドブックから探して、ネットで見ているのですが、結局行ってみないとわからないし、そもそもConafのHPがそれほどあてにならないし。。(conafのHPではparque nacionalの中でキャンプできる、という検索ができるのですが、その検索がそもそもどういうアルゴリズムになっているのか、なんか全くおかしい。それに、reserva nacionalのキャンプ場については何も書かれていないので、実はもっとあるはずと読んでいる。)ところで、最近わたし達がキャンプに行った、という話をしたチリママ友から「すごく行きたい。行ったことないから一緒に連れて行ってほしい」と言われ。何故か、私達がチリ人家族を引き連れてをキャンプに連れて行くことになりまして。。。。どうも、チリ人も日本人同様キャンプをする人としない人はきっかり分かれているらしく日本人もそうだと思うけど、意外にチリ人チリのことを知らないんですね。もったいない。チリはキャンプをすればするほど、大好きになるくらいすっごい場所がいっぱいあるのに。というわけで、今月末に”あんまりオフロードに向いてない車に乗っているチリ人家族”と”バカシオネスの最混雑期になるべく静かで水遊びのできるキャンプ場”かつ、”できればサンチャゴから3時間以内”という、超ミッションインポッシブルなお題にあわせて、その候補地を調査していたところ先週急遽 旦那さんが「プエルトモン(南 パタゴニアの入り口)まで海藻の収穫見に行くことになったので、来週10日くらいキャンプしながら行きますか」と突如言い出したので急遽、10日分のキャンプ先の調査を始めることに。しかも今回は憧れのアラウカニア州で時間を取って遊ぼうということになり。アラウカニアと言えば、チリ温泉の聖地で、ついでにマプチェの文化の感じられるスポットもあったりして、非常に行きたいところが多い州でして。泊まるキャンプ場とルートにあわせて、行く温泉の調査もすることに。それにしてももう少し余裕のあるスケジュールを組む時間がいただきたい、と思うおもう今日のイベント調査担当係なのでした。 [5回]PR