忍者ブログ
25 November

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

30 January

キャンピング温泉 @ プコン

前回の日記に書きました通り、9日間キャンプしながらチロエまで行って帰ってきました。往復で3000キロ走破ですよ!長かった~!

色々面白いことがたくさんあったのですが、今回はそのうちの一つのキャンプをご紹介したいと思います。


前回も書きましたとおり、チリは私にとってはキャンプ天国なのですが、ついでに言いますと温泉も結構あります。
実はわたくし、実家は箱根のそばでして、土曜の夜に一人で車で箱根に温泉につかりに行くほどの温泉好き。チリに移住して来て一番日本の物で恋しいものは、日本食ではなくて湯船と温泉、一時帰国時には帰国前の成田でも温泉探して入ってくるというくらい温泉には目がない。

この間もテルマエロマエ2なんか見ちゃったのですが、エンドロールで温泉につかっていい感じにほんのり赤くなった猿が出てきた時には
もう口を完全にぽかんと開けて、「あ”ー温泉、温泉さいきでええええええ」と、声に出して言っちゃって。
この猿になりたいとすら思っている時点で、猿にすら負けてましたよ。なんか。もう。



ともかく、そんなわけで、南にキャンプで行くと言われて、まっさきに頭に浮かんだのは

”温泉!温泉に絶対行く!!!!!!”
でした。

なんと言っても南はプコンと言えば、チリでおそらく最も有名な温泉、termas geometricas がある温泉地帯。この機会を逃しては、温泉に行けるのは果たしていつになることか!!
termas geometricas (注)行ってません 有名な建築家が作ったとか



で、また当然、夜寝るのも惜しんで温泉情報を検索しつくし、地図とでにらめっこして候補地を見つけました。私の持てる全て調査能力を使いましたよ。(こんなことのみ真剣)


そして調査の結果、


1.チリの温泉(テルマス)、有名どころは多くがゴージャス系。スパとかマッサージとかホテルが併設されてるところが多い。西欧スタイル。富裕層狙い。

2.当然だけど水着着用。中には帽子を着用するところも。(テルマスというか温水プール?)

3.でも中には秘湯系の温泉もあるにはある。(川沿いとか滝壺とか)

4.宿泊施設に泊まった人だけが使える温泉と、外から温泉だけに入りに行ける温泉と、宿泊施設がない温泉がある。

5.効能は期待できない。というか不明 情報がない。硫黄くらい?

6.キャンプ場併設のテルマスもある。

7.値段は温泉だけで1人8000-25000ペソ(1600円程度~5000円程度)と日本の温泉に比べると結構高め、宿泊施設ついたらさらにピンキリ。ホテルだったら1人1万円以上コース。

8.Termas geometricasは親子3人で入浴料だけで50000ペソ(つまり1万円くらい)


ということが分かりまして。。。


そしたら、当然、1はない。まず私のイメージするところの温泉ではない。
しかもうちの子のような(うるさい空気の読めない)子供を連れて行っても、気を使いそうで疲れそう。しかもキャンプツアーにはそぐわない。


行くとしたら、3か、4の宿泊しなくても入れる温泉を日帰り入浴コース。
特にチリのワイルドな露天は気になる。
でも、夜と昼で料金設定が違ったり、夜に温泉までわざわざ行くのがめんどくさい。
あと、夜の宿泊施設のない露天テルマスは治安がイマイチという口コミもあったりする。

そうなると最高なのはやっぱりキャンプ場がついてる温泉!!だって24時間入り放題だし!!
夜だって好きなだけ入れるし!

っていうか、Termas geometricas ぼったくり過ぎ!ちょっと素敵かもしれないけど、箱根の温泉だってそんなに払わなんわ!効能もないくせに!いい気になり過ぎ!!むきぃー!



と、いうわけで、今回行ってきましたのは温泉併設のキャンプ場@プコン、termas san sebastian です。ヤッフー!!



この温泉、地図で見るとそんなに遠くないつもりだったのですが、未舗装道路になってからが意外に長かった。ちょうど最後の舗装道路にある町、Cuncoからもcurarrehueからも真ん中って感じなんだけど、、未舗装になると時速30キロとか下手するとそれ以下になるのでなかなか進まない。地図で見たら、そんなに遠くないと思ったけど、行ってみたら意外に遠かった。。。



こんな感じの道。この辺はまだ平らな方。



この辺りで、結構遠いな、と思い始める。。。。

これで行ってみたらしょぼかったりして、などと旦那に愚痴を言い始められびくびくし始める。
最後に舗装道路で行った町、Cuncoから1時間半ちょいってところでしょうか。
ガタガタ道を疑いつつ進んだ先にようやくありました。

未舗装道路は4WDでなくても通れるけど、車高は高いほうがいいね、というくらいの山道。




まずはキャンプサイトから。
普通にライトとアサドする場所、それからテーブルがあって。森の中って感じのキャンプサイト。トイレとシャワーは男女別で、シャワーは水なんだけど、決まった時間だけテルマスのお湯が出ます。はい。結構普通のキャンプサイトです。


キャンプサイトが15くらいと、あとカバニャと、簡単な食事のできるらしいレストランと、あと朝焼きたてのパンを買うことができます。
朝焼きたてのパンとか、あとトルタ(ケーキみたいなの)を手作りで売っているというのは、チリのキャンプ場ではよくあります。

で、肝心のテルマスですけれども

まずメインがこちら



見た感じプールですが、温泉です。40度くらい。

昼間はとても熱くて入れませんが、夜には気温がぐんと下がるので、このプールがとても気持ち良かったです。特にこのキャンプ場にはほとんどライトがないので、完全に真っ暗闇の中で満点の星を見ながらの背泳ぎは最高でした。月がでたらどんなだろうか。雪や紅葉の時もいいんだろうなあ。。。。


次、私がこのキャンプ場を決めた川べりのテルマス。

キャンプ場からみた温泉。わかりづらいけど、真ん中に四角い湯船があります。
橋を渡って川の向かい正面側に、プライベート川温泉!



さらに温泉側からの




川の温泉の湯温はちょっと低くて、おそらく36度前後じゃないかと。
昼間の熱い時期はこのくらいが気持ちよかったのだけど、夜行ったら寒くてだめでした。

と言っても、この温泉源泉が70度くらいだそうなので、水で薄めて温度調節してるので、もしかすると別の日に行ったらもっと熱くなってるかもしれないけど。。

昼間はスイス人の夫婦がこの温泉に入って読書してました。
川からはかす~~~~~~~~~~~~かに硫黄の香りが。


そしてこれ。私のお気に入りはこちら。




木をくりぬいて作られた湯桶。たしか2台あったような。3台?

この湯桶については、自分で湯温が(足す水の量が)簡単に調節できるので、夜寒い時に温まりたい時にはカンカンに熱くして入れるので最高でした。


これ以外にもう一つ、普通のお風呂として使える個室に風呂桶があるような部屋が2つくらいあり、そこも完全にプライベートで使えると言われました。そこは個室なので水着無くても入れるとか。でも大きさ的に日本のマンションのお風呂くらいだったので使いませんでしたが。


それにしてもキャンプサイトは夜は真っ暗になってしまうので、ろうそくなりランプなり持ってないと、テントまで帰るのも大変というかんじなのですが、おかげで満天の星を見ながらゆっくり温泉に好きなだけつかれました。最高に気持ち良かったです。


私以外の家人の評価ですが、旦那さんは、近くに流れる渓流で好きなだけ釣りができ、冷たくなった体を温泉で温めるというのが本当に良かったらしく、この温泉キャンプだけにまたプコンに行きたいというほど気に入った様子。

娘はと言えば、好きなだけ温泉で泳いだ後、暇になったらキャンプ場で放し飼いされているシチメンチョウを追っかけたり、川で水遊びをしたり、パパの釣りについて行ったりと、本当に楽しかったようで、いまだにお風呂に入るたびに、テルマスは良かった、また行きたいと言っています。

ともかくこのキャンプ場は、今後もプコンキャンピング温泉めぐりをする際には外せないな~と思ったキャンプ場でした。

ちなみにこちらのキャンプ場は大人8000ペソ、子供4000ペソ。宿泊代込で3人で20000ペソ(およそ4000円)でテルマス入り放題です。
キャンプ場としてはかなり高い部類ですが、温泉入りたい放題なので許します。
ちょっと遠いけど行く価値はあるキャンプ場です。

>>>termas san sebastianのオフィシャルflickr は こちら




ちなみに、別の日ですがこちらの温泉も行ってみました。Termas los pozonesです。



こちらのテルマスは、宿泊施設がない露天系テルマスとしては有名なテルマスで、すごい辺鄙な山の奥のくせに結構多くのお客さんが来てました。イモ洗い状態。
ここまでの道がほとんど舗装だし、アクセスが悪くないからかも。


思ってたよりも設備はしっかりしていて、一応駐車場の前にお金を払うところがあって、3時間までとか時間制限までつけていたりとか、川沿いに6か所くらいプールがあるんですけど、トイレと着替えるところがあって、自然公園の中の温泉みたいな感じに整備はされてました。

が、

6つ中5つの水温がほとんどプールレベルであること

貴重品置き場が一応あるけど、なんか盗まれそうでおちおち温泉に集中できないこと
(ネットの情報では夜の窃盗が結構多いらしいので、あえて昼間行ってみた)

あとマイナーなところでは、温泉までの階段の下りがあまりに急すぎて、夜とか大変そうだし、昇りのことを思うとぐったりするまで温泉につかりたくないこと


などなどから

2度目はないな、って感じの温泉でした。


それにしても Los pozonesも3人で入ったら2万ペソだった気が。。コスパ悪すぎ。San sebastianなら一日泊まれたのに!!!


他にも行きたい温泉たくさんあったので、今後もプコンにはちょくちょく行きたいと思います。




拍手[3回]

PR