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25 November

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13 February

PB

この間店長がスーパーマーケットトレードショーに行ってきました。
毎年一緒に行っているのですが、今年はフナヨはお留守番だったのですが。
店長にどうだったか聞いたところ、若干元気ないかんじだったとのこと。

ショウには行けなかったのですが、最近気になっていることがありまして
ちょっと書いてみたいのですが

ここ一年ちょっとのうちに我が家の近くのコンビニ、ものすごいPB商品が増えていっているのですが、これって全国的な傾向だと思うのですが、その勢い的なものって地方と差があったりするのでしょうか?
うちの近くのコンビニ(セブンイレブン)はここのところ急速にPB商品が増えていってます。そしてその分メーカーさんの純正の棚が減って行ってます。当然ですが。

最初のころはPB商品について、結構喜んでおりました。なんたって一回り安いですし。
コンビニでスーパーレベルの価格の選択肢が増えて、セブンイレブンやるな~なんて喜んでました。
セブンのPBの中でも朝食のシリアルは特に安くて普通にまあまあ美味しくて、コスパ的に優れてるので、我が家の定番となっておりますし、他にもセブンのPBものは結構色々と買ってみました。

でもどんどん棚がPBで埋め尽くされていって、メーカーさんの品が消えていくと、なんだかちょっと考え始めました。

PB、プライベートブランドをストアさんがどんどん開発したくなる気持ちは分かります。このデフレですから。
家計の紐がどんどん締まってますから、少しでも安くの声に答え、かつ売り方として利幅をとるためには仕入れ物よりPBのほうが良いというのは当然です。
でも、PBというのはものすごい量をストアが買い取り、もしくは買取を約束して開発させることで価格が抑えられるものなので、作る側の思考としてははずれないように、なるべく当たり障りのない商品を、という方向になりがちです。

この当たり障りのない、ことにはもう1つ意味がありまして、例えばグループ企業だったりすれば、同じ商品を別のラベルで売ったりすることによって量を稼ぐことで、一層コストを抑えることができるわけです。

(セブンイレブンがそうしているということではありませんけれども、例えば衣料品の業界でも生地を安くするために生地の開発はグループ全体でやって、その後のパターンだけがブランドごとに違うとか、そういうのと同じです。)

ものすごく個性的な味の食品をPBにしてしまうと、個性が逆に目立ってしまって、あれ、この味、あれといっしょじゃん、ということになってしまう。好きな人は好き、というものではまずいのです。誰もが問題なく食べられる味でなければ。

なので、一度食べても(飲んでも)覚えてない程度の味わいが、量が稼ぎやすいPB商品ということになるんじゃないでしょうか。

これはセブンイレブンとは関係ありませんが、あるスーパーのPBのワインをサンプルで試飲したのですが、コストパフォーマンスが素晴らしくよくて、これで398!?598!?みたいなワインが結構ありましてびびったのですが

とにかく印象には残りません。フラットです。良くも悪くも、記憶に残らない。残る必要もない。

で、ここまではいいんです。
そのPBのワインは本当にコスパに優れているし、普通には十分だったし。
美味しいか美味しくないかは人の好みだと思いますし。

でも何が気になるかというと

今後メーカーさんのメーカーブランドってどこで売られていくのでしょうか。

今後メーカーさんは、PBみたいな当たり障りの無いものを作りながら生きながらえていくしかないのか
それとも、メーカー品は都内の高級セレクトショップみたいなスーパーで輸入食品みたいな感じで売られていくようになってしまうのでしょうか。

なんだかこのままだと、平民はPB商品しか食べられなくなるような気がして怖いです。
今まで当然のように享受してきた多様性が、贅沢になる日が来てしまうかもしれません。
(もうなりつつあるのかもしれないけど。。。)

なにしろ棚がPBで埋め尽くされて、メーカーさんは売り場をどんどんなくしている気がして。

もちろんすぐ別の方向性に展開できるような小回りのきくメーカーさんだったらいいんですけど。。。

でもメーカーさんががんばってこそ、新しい価値が生まれるわけで。

よく、日本の消費者は厳しいから、といいますが
この消費者の厳しさって、たくさんの選択肢を持ちながらいつも選択しながら消費行動を起こしていくからで
PBだらけで選択肢が無くなったら、いい意味での厳しさも無くなる気が。

でもココまで考えて、あーそうか。と もう1つ気がつきました。

その失われていく多様性をネットショップが補完しているのだということに。

とすると、

スーパーによって町から酒屋がどんどん追いやられ
今度はPB商品がスーパーの棚を埋め尽くすのであれば、
ユヤイみたいなショップは実は今後もっと広がっていく伸びシロがあるということになります。

「スーパーで598のワインを見かけたよ、ワイン屋さんも大変だね]

なんていわれることもあるのですが

いえいえ実際、PB商品を色々と買い求めて私の中で結論づいたことは

コスパを追い求めてもQOLは全くあがらない

実のところ全く相反した価値観である、ということなのであります。


 

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