12 February 空気なんか読まなくていい スーパーマーケットトレードショウ1日目を見学。 終わるまでご飯がろくに食べられなかったので、(というか朝から何も食べてなくておなかがすきすぎて死にそうだったので)友人と新橋の居酒屋さんで何か食べて帰ることに。 軽くビールでも飲んで帰る予定だったのですが となりに座っていたハゲ頭のおじさんに、なんかさっきからチラチラ見られているなー と思っていたのだけど あえて見てみぬふりをしていたら あたしがイカの塩辛を頼んだと同時に 「あ、いいねー こっちも」みたいなかんじで いきなりまんまと話に割り込まれ そこからもうそのおじさんがしゃべること しゃべること 年は赤いちゃんちゃんこで 昨日は六本木でおどりまくってただとか 自分のはげ頭をネタに、名前を強引に覚えさせられ 武勇伝だかなんだか 伝説なんだとかなんだとか まったく空気の読めないおじさんの自慢話が延々と もう あたしと友人は結構シリアスな話をしてたのに もうそんなことお構いなしで ぐいぐい自分の世界に持っていくから 最初は完全にドンビキでなんだこのおじさんは。。。と思っていた私たちも 「最初ナンダコイツと思ってたでしょー でも僕はうたれづよいんだよね」とか 「はげ頭だと忘れないでしょ この顔 悔しかったらはげてみろっていうんだよ」 「僕は最初はイエスなんだよ、でもYES BUTなんだよ」 「僕はマシュマロみたいに雪隠詰めなんだよとか 同僚にも言われちゃってね」 とか もう どこまでもあたし達にはどうでもいい僕中心のトークに だんだん一緒にいたあたしの友達まで 「あ、なんかむかつきすぎて急に面白くなってきた。こらしめてやらなくては」 とかよくわからないギアが入って もうまったく誰一人として空気が読めてなくて、おじさんは独走状態だし しまいには70年安保から 最近リストラされたとか経済の話や中国の話や そうかと思えば それまでしていた仕事のプレゼンをあたしたちに敬語でし始めるし セピア色調のお母さんとの家族写真まで見せられて 軽く深いい~話みたいになってるし 完全に異空間に落とし込まれた感じでぐったりで 結局その あまりにも空気を読まないでゴリ押しする技が むしろすでに芸術の域というか 何を言っても聞いてないし、効いてないし この打たれづよさは神がかりというか なのに結局最終的にはみんなおじさんの手柄みたいになってるし 結局最後はおじさんの話まともに聞いて なんかいい酒のんだ風になってるし なんだかなー若干納得いかないけど でも 空気ばっかり読んで中身のない話でなんとなく当たり障りなくするのが普通のような昨今 このようなスタイルはある意味斬新で 「空気なんて読まなくていいのか?ある意味これは究極の営業の姿か!?」 と 思ったりしました。 兎にも角にも この不況で仕事がなかったら、あれくらいのタフさがないとやっていけないと思う。 おじさんの僕僕主義は、きっと大きな会社から切り離されたばかりの不安の表れなんだとおもう。 今はちょっと心配そうだったけど、でもあのおじさんなら、あの究極の営業テクで、きっとまた別の伝説を作るに違いないと思うよ。 負けるな はげおじさん! [0回]PR