10 January チリクオリティ calidad de Chile 昨年末に家具付きのデパルタメントからふつうのデパルタに引っ越したので 年末から色々と買い物しなくてはいけなかったのですが はっきりいって、この国での買い物は修羅の道! できればなんも買いたくない!と切れたくなることもしばしば。。。 何故かというと、 1.値段が高いくせに質が悪い(日本だったら1万円くらいのものが2万円とかする!) 2.選択肢が少ない(日本だったら100種類から選べることが4択くらいだったりする!) 3.店員の態度が悪いことが多い(お話にならない!) 日本だったら何かを買う時、自分が100%満足していないで買うことって、そんなにないと思うのですが、というか満足するまで探せばどこかしら折り合いのつくものが見つかると思うのですが ようは、そんなに選択肢がないので、この中から選べと、しかも高いよと ま、そういうことなんですわ。 この原因はいくつか考えられるのですが、色々聞いたことを総合しますと 1.チリは基本農業と鉱物資源等が主産業で、工業品は輸入が多く、メイドインチリは本当に少ない。でも海外メーカーでも生産チリだったりするので工業品のレベルは低い。、韓国や中国の輸入品に頼っている部分が多い。生意気にも中国製は~みたいなことを言うくせに、むしろチリ製のほうがイマイチだったりする。中国製をナメルナといいたい。 2.デパートが数社しかなく、ほとんど談合&寡占状態なので向上心がない。その数社でスーパーやホームセンターまで持っており、なのでおんなじようなものがどこでも並べられている。 3.販売員、ファーストフードの店員などはほぼ最低賃金で働かされているのでやる気がない 4.昔の社会主義時代の文化的な影響?(よいサービスというものをチリ人自体が知らないので望まれているレベルがそもそも論で低い) 5.教育の問題 こうやって考えると、ワイン業界の人達って、やっぱ輸出でやっている産業、人達だけあって、仕事のレベルも、まあワイナリーによりますけど、ある程度やっぱり輸出レベルのクオリティでしたので、チリに来て国内のこの辺りのサービスや商品の品質レベルの低さにはちょっとびっくりしています。 本当に日本のような国から来てしまいますと、何を見ても買いたくない。。。でも買わなくちゃいけない、、、涙 という非常に辛い立場に追い込まれてしまうのです。 例えば、昨年末私が買ったものといえば、、、 1. 業界ナンバーワンのデパート、ファラベラで日本円で1万円くらいのノーブランドの自転車を買ったところ> ブレーキ壊れ、タイヤがヘルニアみたいに飛び出てたことに家に帰るまでに気づき、引き返して、返金を頼んだところ店員に切れられる(最初別のと交換というので、それでよしとしたところ、結局その自転車がないということになったので、しかもそこまで何時間も待ったのに!ないなら返金して、と言ったら切れられた。。。が、結局負けずに返金してもらった) 2.その後町の自転車屋で2万円くらいのイタリアブランドの自転車を買ったところ、買って家に帰ってくるまでにチェーンが外れる>その後ユヤイ店長にメンテしてもらって一応問題なし。しかし自転車やの言うところのメンテサービスはいったいなんだったのか? 3.浄水器の”ブリタ”を購入したところ、蓋が上手く閉まらず水をそそぐと蓋が外れる>輪ゴムをはめて使用中 ブリタすら品質はチリクオリティなのか。 4.5000円くらいの掃除機>つなげて使うはずの筒の部分が使っているとふつうに外れる>筒を使わないで使用中 5.半分オーダーで作ってもらった椅子が座ったら前足のほうが短くて、座っているとズリズリ落ちていく。>これはまだ直してもらっていないけど、直してもらうつもり そしてこれは買い物ではないですが、 新しいデパルトの修繕のために家主が雇ったマエストロ(職人)被害 A:家主がメインのバスルームのシャワーが壊れているから交換しろと言っていってたが、どうやらメインのシャワーとセカンドのシャワーを入れ替えただけらしい。壊れてなかったセカンドのシャワーが壊れた>ユヤ店長が新しいシャワー買って来て付け替え B:部屋の壁の塗り替え>超ムラだらけ>再三のやり直しでなんとか見れるレベルに しかしそれでもはみ出しまくり。ヨウジョウというものをしないで直ヌリしたらしい。あたしが塗ったほうが上手いレベル。酷い。 C:木がはがれたりして、家主が直せと言っていた部分が、直したと言っていたのに、実は両面テープ(しかも粘着力弱い)ではっただけで、既にはがれてきた まあ、ざっとあげてもこれだけありますが、いやまだ全然いくらでも出てきます。こんなもんじゃないんですネタは。むしろ、買ってよかった!と思ったもののほうが、えーと。なんだっけ。。あったっけ?みたいな。 そんなわけで 最近はこのようなクオリティの低さのことを、我が家では自らへの慰めとあきらめの意味を込めて ”チリクオリティ” と呼んでおります。 残念ながらかなりこういうクオリティのものが多いので、ストレスなのですが、 でも中にはキラリと光るサービスや商品、長く付き合っていきたい人達というのも中にはありまして、 チリでのクオリティオブライフの向上は、なんといってもこのチリクオリティの低さとの戦いでもありますので、 少しずつ、いい店、いいレストラン、良いマエストロ、信頼できる人、お医者さん、等々を少しずつ増やしていって 自分のお気に入りリストに入れて、 何かあったら、ココ!みたいなのを自分の中で探していくしかないなと思ってます。 なので、チリクオリティに負けても ひいい~勉強になるな~~~ これも勉強だわ~~ と 顔で笑って、心で泣いて、右手はグーで こらえている今日この頃です。 [0回]PR