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25 November

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18 March

地震

まず3月11日(金)に発生した東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
そして一日も早く心静かにお過ごしになれる日々が戻ることを心よりお祈り申し上げます。

また各方面からご心配のメッセージをいただき、お気遣い感謝しております。

大変遅くなりましたが、先日の地震とユヤイの近況につきましてご報告させていただきます。

実は先日の地震発生当日、決算の関係で子供店長をチリ人の友人でスペイン語の先生をされているマリア・アントニアさんに預かってもらい、店長とフナヨで決算の会計資料を見ていたとき、あの揺れが起きました。

最初いつもと同じくらいの揺れだと思った店長が
「棚をおさえて!外に出ちゃだめだ」と言ったのですが

そのうちものすごい揺れになり、棚から本やらCDやらが飛び出はじめ、ワイングラスやその他の皿が音を立ててガッシャンガッシャン割れ始めたので、これは外にでないと危険だと判断し、あわてて飛び出しました。

幸か不幸か、マリアさんには子育て広場という使われなくなった保育園を転用している施設に子供店長を連れて行ってもらっていたので、(そしてその施設は公共の建物であるし広いので)我が家よりは安全であろうとは思ったのですが、次に何が起こるかわからず、さらには万が一、広場に行く途中で塀の下敷きになっているかもしれない可能性もあり

ともかくこの有事に子供店長と離れていることが恐ろしくなり、あわてて私は広場に走っていきました。
店長は、ともかくワイン倉庫がとんでもないことになっているかもしれないから、とこれも慌てて倉庫に走っていきました。

走っていく途中、まだ揺れていまして、道には人がたくさん出てきていました。近くの大学病院からも先生も出てきているようでした。
塀や鉢植えも倒れている場所がところどころありました。自転車は倒れまくっていました。

子育て広場は案の定無事で、驚いたことにはマリアさんが他の若いママを落ち着けるリーダー的存在になっていました。(初めて行ったのに!)
チリでは地震が多いからか、かなり肝の据わった様子で、最初こそ私たちは抱き合ったのですが、そのあとマリアさんは広場の先生のいる職員室で先生と今後の対応について話したりしてました。

ちなみに地震が起きた瞬間、赤ちゃんをお母さんたちはロッカーに入れて守っていたそうです。
私が行ったときには、ロッカーに入れたのよ!と少し笑いながら、少し落ち着いた様子でしたが、それでも瓦が落ちたり、塀が倒れてきたりしていた話をすると、そんなに?とみんなびっくりしていました。

その後、子供店長の顔を見て安心した私は、倉庫のほうが心配になったのと、とりあえず家の中が割れ物だらけで危ないので、マリアさんにもう少し落ち着いてから子供店長を連れて帰ってきてほしいと頼み、また一路倉庫に向かって走りました。

その間、一軒知り合いのママ友の家を訪ねると、そこも大変なことになっていて、彼女たちも震えていました。
少し話して、広場が安全なことを伝え、そうこうしているうちにもまたぐらぐらと揺れていたのであわてて倉庫に走っていきました。

倉庫の被害状況を確認した店長によれば、店のワインは落ちていたものの割れたのはごく一部で、多少汚損の被害はあるけれども、奇跡的にほとんど被害はないに等しいということでした。

あとで分かったのは、ちょうど決算直後で3月に新しいワインを大量に仕入れた直後だったため、棚にギッチギチで入っていたため、かえって箱がワインが飛び出なかったようです。
これが決算前のガラガラのときだったらどれほどの被害がでたのか、と思うとぞっとします。。。。

それでもシャッターを開ける前、まだ揺れているときですが、店の中がゴットンゴットンと恐ろしい音がしていたというのですから、本当に中にいたら頭にボトルが直撃していたかもしれません。

結局その日はご自宅に帰れなくなったマリアさんと、旦那さんが新聞記者で戻らないことがわかっていたママ友が赤ちゃんを連れてきて、6人で夜を過ごしました。
不安なニュースがいろいろと入ってきましたが、少しでも不安をシェアできる人がいるということはやっぱりとてもありがたいことで、友人というのは本当に大切なものだと、改めて感じました。

横浜の低温倉庫のほうも、すぐに停電になったため(この陽気ですから温度は問題ありません)被害の程度の確認が翌日になりましたので、海沿いの地域でもありましたので非常に心配していたのですが
そちらも破損はなかったという、奇跡的に少ない被害で事なきをえました。

ですので、ユヤイはほぼ通常通り営業を再開しています。
(もちろん東北地方には配送できません。)


震災の直後からチリの友人たちからは多くのお見舞いE-mailが届いています。
つい先日同じような状況であったチリであるだけに、(ちょうど一年ほど前のことですね)
今の日本の、私たちの気持ちを本当に推し測ってくれています。暖かく有難いことです。

でも、今回の地震は津波、さらに原発の事故まで重なり先の見えない不安が続いています。
あのような恐ろしい津波、そして現在の厳しい寒さと見えない放射能の恐怖、東北の方々の不安は
いかばかりかと想像すると胸が痛くなり、恐ろしさで息が苦しくなります。
一刻も早くこのような事態が収束するよう私たち一人ひとりが働きかけなければいけません。
ユヤイはワイン屋なので、救援物資を送ることはできませんので
まずは義援金を送るとか献血をするとか、祈ることくらいしかできることがないかもしれませんが。。。

まとまりがなくなってしまいましたが

最後に

ユヤイのお客様には東北のお客様がたくさんいらっしゃいます。

福島や宮城、岩手や山形のお客様で、ユヤイ開店当初から、ずっと毎月注文してくださっていた

いつも暖かいお言葉や励ましをいただき、楽しみにしているとお便りをいただき、
店長のコメントにお返事を書いてきてくださる

私たちにとってみれば、大切な友人であり、文通相手のような大切なお客様たちがたくさんたくさんいらっしゃいます。

私たちは心から皆さんのご無事を
そして一刻も早くみなさんの元に暖かい毛布や燃料や食事や薬、お水やライフラインが届くように祈っています。

そして落ち着かれた時にはどうか避難所でもどこへでもワインを送らせていただきますから
どうぞご無事で。
どうかまたうちのワインを美味しいと言ってください。

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