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09 October

煮込みやなりた

お友達と ”予約の取れない店”で有名なワインビストロ 煮込みやなりたへ行ってきました。
初なりたです。


”煮込みやなりた”はビストロとワインバーとフレンチの間くらいの小さなワインレストランで、入り口は立ち飲み焼き鳥や風、中はこじんまりとしていて、シェフ一人と男性一人の計男性2人で切り盛りされていました。

ものすごいコストパフォーマンスと、美味しい料理で1ヶ月先まで予約が埋まっていて予約が取れない店なのだそうですが、
確かに、ワインはグラスは2種類くらいで、あとはほとんどボトルだし、リストもないけど、適当に選んでくれる(そして選ぶ)というスタイルですが、それも非常にリーズナブル。
値段もわからないので、知らないと怖いかんじですが、でも多分だいたい3000-4000円くらいなのじゃなかろうか。1本。

結局3人でワインをグラスで3つ、ボトルで2本、料理を4皿(全部普通のレストランの1.5人前はあるポーション)、パン2皿、デザートをたのんで一人6000円でしたので、安いことは安い。めちゃくちゃ安い。
でもワインが死ぬほど好き♪な人には安いけど、3人だと2本はワインを頼んでくださいね、といわれるので、ワインを飲めない人には向いていないお店であります。
あ、それから
ワインをきっちり頭で飲む人にもあまり向いていません。なぜなら、リストがないからです。
こんな感じのワイン、というとお店の人が、じゃあこれは?ってかんじでオススメを出してくれるシステムのようです。

出してもらったワインは、一本目がACローヌで、2本目がACメドックでした。
(なりたさんはフランスワインだけなんです。)


でももっと驚くべきは、4皿オーダーして賞味4時間かかっているというところです。
時速1皿。これがすごい。(笑
”美味しい料理”を期待して、昼から何も食べていなかった私は、ちょっとがっつきすぎていたようです。 
レストランにいるのに、空腹で途中で遭難しかけました。


で、あまりに待たされた印象が強すぎて、帰りがけ、正直それほど美味しかったかどうか、その辺はちょっとわからなかったのですが


次の日にじんわりと、煮込みやなりたさんのよさがわかってきました。

というのも、
次の日お友達のシェフに、なりたさんの話をしたところ、即座に
単価、人数、レストランの大きさ、それから回転率・・・という計算をし始めたわけです。同業ですから、当然ですね。
そして、「それではそんなに儲からないだろう」と、はじき出したわけです。



それで、ああ、なるほど、なりたさんのすごさはそこだな。と私は気がついたわけです。
普通の人は儲かるように店を作る。だから大体おなじような店になる。
でもなりたさんはそういう計算で店ができていないのです。


なりたさんはそもそも回転しないんです。
ほとんど完全予約制に近い形で、完全にまったりとなりた時間が流れている。
時速一皿というなりた時間の中で、煮込みやなりたは、誰かのお宅に遊びにいったような気持ちでくつろげる空間になっているのです。
だからサラダの次が1時間かからないと出てこなくても、お客さんがそれを楽しめるゆとりがある。
ワインをゆっくり楽しむのにこれほど気の置けない場所は都内にもそう無いと思います。

正直見ているとまったく手が早いシェフではないし、特別急いでいるようにも見えないのですが
でも出てきた料理がなにかほんわかと暖かいものに感じるのは、シェフの心がこもっているからなのかなあと
そんな風にも思えてきた なりたあけ2日目の今日でした。

これぞなりたマジック。
煮込みやというのは煮込みが出るのではなく、人が煮込まれる店という意味だったのでしょうか。
そんななりたに惚れ込んだ人達のことをなりたりあんと呼ぶのだそうですよ。


なんでしょうか。
もしかすると
また行きたいかもしれません。

今度は絶対何か食べてから行きますけど。

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