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25 November

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21 October

Constellation Wines Japan Expo2008

今日はコンステレーション・ワインズ・ジャパンさん主催の試飲会とセミナーに参加してきました。

コンステレーションさんは世界最大級のワイン商で、主にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、その他ニューワールド地域のワインの製造販売の世界的なリーディングカンパニーで、セミナー内容もニューワールドワインを掘り下げる興味深いものでした。

セミナーは
1)ヴァラエタルワインとブレンドワイン

2)リアルテロワール ユニークなワイン

3)カリフォルニアファインワインガイド

の3部構成。サンプルワインは全てニューワールド。

1部は時間の都合で聞けなかったのですが、2部と3部はマスターオブワインが講師でした。
(ちなみに「MW」=マスター・オブ・ワインとはワイン業界でプロとして仕事をする際に最も難しい資格として世界中で認められている資格で、年間5,6人しか合格しなく、現在250人くらいしか世界にいないのだとか。日本人アジア人にはゼロです。生マスターオブワインが二人も講師で招聘されているって実はすごいんじゃないでしょうか??)
 
2部の内容は、前半がNZとチリのSBとCH、PNを比較する、後半がカナダの驚異的なテロワールから生まれるアイスワインを利く、でした。

NZとチリのSB比較は非常に面白かったです。チリはカサブランカのSBだったのですが、NZのマルボロのサンプルの生産地よりも冷涼な気候で、NZはまったりと、トロピカルで全体的に穏やかなSBだったのに対し、
チリのカサブランカのSBは青草のように溌剌として、シトラス様の酸がキラキラしておりました。
それと、チリのほうが、NZより若干アロマがむんむんしてました。
一概にテロワールだけの比較じゃないと思いますけど、でもカサブランカのSBは大体この傾向かなと思います。ミネラル感が強くて、私は少し苦味を感じたりするものもあります。

PNの比較はチリカサブランカのピノと、NZセントラルオタゴのPN比較でした。
こちらの比較はテロワール以外の差があったので、若干NZのピノのほうがチャーミングなラズベリーや、森林、小さな赤い木の実のようなピノらしい特徴を持っている気がしました。
チリのピノは酸があまりなくて、イチゴジャムやバニラの香りがあり、悪くはなかったのですが、カサブランカのピノの実力を十分に表現していない気がしました。でも、カサブランカのピノで、同じ位の価格帯のワインで比較したら、もう少し違った印象を受けたんじゃないか、とちょっと思いました。

カサブランカの気候的な特徴は日中は30度前後になるものの、夜10度以下まで落ちるので、葡萄がなかなか熟さない=熟すのに時間がかかる=アロマティックになる ということ。
GOOGLEアースでカサブランカバレーの位置を確認しながら説明を受けました。
(やっぱりGoogle earthはいいですね。うちも使わねばと思いました)

対してNZのセントラルオタゴは、地球上で最も南の産地で、同じく日中は暑く、夜は寒いため酸がはっきりしているのだということ。
それにしても”地球上で最も南の産地”ってそそられます。(笑



後半のカナダのアイスワインは驚異的で新鮮でした。

外気温が低く、葡萄の粒が凍っているときに摘んで搾汁してワインにすることで糖度が非常に高いワインになるというのがアイスワインの作り方ですが、その為、プレスは葡萄畑で行うんだそうです。
ワイナリーにもどって搾ると葡萄が解けてしまうからだそうです。ブルブル。
しかも、
「色んな温度で搾汁してみてマイナス11度~13度くらいが一番いいということがわかった」
とワインメーカーが話していましたが、マイナス11度って!!!
マイナス11度の世界で葡萄を摘むなんて、絶対無理。。。。カナダの皆さんありがとう。


しかもそれ以下の温度で搾ったら、プレス機が壊れてしまったりしたそうですよ。堅すぎて。どんな葡萄やねん。すごいです。
葡萄ってそんな極限の状況でも生きている木なんですね。
太陽がさんさんと輝くブドウ畑しか見たことがない私にとって、カナダの葡萄畑は想像がつきません。
ワインって本当に奥が深くて面白いです。


アイスワインを作る地方は極限の寒さなので、育つ葡萄も限られていて、ヴィダルとリースリングは皮が厚いから寒い地方向きなんだそう。

いただいたのは、同じ生産者の、ヴィダルと、リースリング、カベルネフランのアイスワインと、最後になんと アイスワインのスパークリング!です。


 
写真はカベルネ・フランのアイスワイン。すごいピンクできれいでしょう!!ピンクゴールドってかんじ?


個人的にはヴィダルがいいな、と思いました。リースリングのピュアさにはかなわないものの、生命力を感じる品種でアプリコットやシナモン、マンゴー、アカシアや蓮華の蜂蜜。。。 甘いレーズンの涙のようなワインです。

カベルネフランのアイスワインはそれに比べて、アップルコンポートのような甘さで、ルバーブや乾燥イチジクのようなまったりとした味わい。

リースリングはマスターオブワインは、シトラス、ライム、グレープフルーツの香りといってましたが、私にはどうにも青いラベンダーの香りが感じられて、それが強すぎてほかの香りがわからないほど。
(あたしの鼻はおかしいのだろうか???)

最後の泡はの香りはなんといっても私は”菊!!”と思いました。
菊、マリーゴールドの香りというのでしょうか。

口に入れると蜂蜜のように甘く、そして舌の上で小さな泡がシュワシュワと膨らんで踊る、なんとも可憐なスパークリングで、不思議な感覚でした。
通常酵母は糖度が高すぎると発酵しないといわれていますが、このスパークリングは一次発酵のあと、発酵の途中でタンクを密閉し炭酸ガスを残すのだそうです。
瓶内では発酵はしないそうですが、それにしても不思議でした。
世界でもカナダでしか作れないワインだと、マスターオブワインは紹介してました。


3部のワインはカリフォルニアのファインワインの部で、ソノマ、ナパのワインを中心に、アレクサンダーヴァレー、ロダイのワインをテイスティングしました。
かなり各ワインについて細かい説明がされてましたが、一番印象にのこったのはRavaenswoodのジンファンでルの、比較試飲で、同じ生産者、同じジンファンデルで非常にはっきりしたテロワールの違いを感じることができたことです。

ジンファンデルはチリのカルメネール的存在。アメリカのアメリカらしさをアピールする品種です。
少し梅や、ラズベリー、プルーンのような印象のあるジンファンデルはアルコール度数が高いのが特徴ですが、これはジンファンデルという葡萄が均一に熟しやすく、糖度が上がりやすい品種だから、なんだそう。

セミナーのあと後このRavenswood のブースでカリフォルニア、ナパ、ソノマ、ロダイのジンファンデルを一通り比較試飲してみました。ソノマも良かったのですが、私はあきらかにロダイが一番好みでした。


チリもカルメネールでこういう生産者が出てくると面白いかもしれません。

 

セミナーでテイスティングしたワイン

Veramonte Reserva Sauvignon blanc Casablanca Valley chile 2007
Nobilo Icon Sauvignon Blanc Marlborough New Zealand 2007
Veramonte Resera Chardonnay Casablanca Valley Chile 2006
Nobilo Regional Collection Chardonnay NewZealand 2007
Veramonte Estate Reserva Pinot Noir Casablanca Valley chile2007
Nobiro Icon Pinot Noir Central Otago New Zealand2006

Inniskillin Vidal Gold Icewine 2006
Inniskillin Riesling Icewine 2006
Inniskillin cabernet franc Icewine 2006
Inniskillin Sparkling Vidal  Icewine 2006

Simi Sonoma County Chardonnay2006
Estancia Monterey Chardonnay 2006
Clos du Bois Reserve Merlot 2005
Franciscan Napa Merlot 2005
Simi Alexander Valley Cabernet Sauvignon 2005
Franciscan Napa Cabernet Sauvignon 2005
Simi Alexander Valley Cabernet Sauvignon Reserve 2004
Franciscan NapaMagnificat Meritage 2004
Ravenwood Sonoma Zinfandel 2005
Ravenswood Lodi Zinfandel 2005

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